プロギア・サイエンスフィット日記(はてブver)

ゴルフメーカープロギアのスイング解析レッスン施設『サイエンスフィット』を通じて、ゴルフの上達を目指す人達をほぼリアルドキュメントでレポートします!

PartⅢ.7『代表選手紹介⑤ S選手』

皆さま、こんにちは。

プロギアで販売促進を担当しているNです。

 

PRGRの新しい直営レッスンスタジオ『PRGR GINZA EX』に通って本気で上達を目指すゴルファーを紹介する(ほぼ)リアルドキュメントブログ、サイエンスフィット日記。

第3部では”競技に挑戦”をテーマに新たなメンバーを迎え、サイエンスフィットで腕を磨き、さまざまな競技にチャレンジしていく模様をレポートしております。特に、企業対抗ゴルフの最高峰『日経カップ』に挑戦するプロギアチームの奮闘を中心にお届けいたします。

 

そして今回も日経カップ代表メンバーを紹介します。

 

 

代表選手⑤・S選手

プロギアチーム5人目の紹介は当ブログには何度も登場し、当時のサイエンスフィット日記の主人公K君と幾度となく死闘を繰り広げてきたS先輩こと、S選手です。

過去の死闘その①

過去の死闘その②

過去の死闘その③

日経カップはここ数年、6番目(補欠)の選手としてチームのサポートに徹してきたS選手。ただし今年はシビアなセッティングとハードなコンディションで大荒れだった社内代表選考会でK君を蹴落として何と1位で通過し、プロギアチームの主力メンバーに名乗りを上げました。

選手選考会の結果はこちら

 

※重度の花粉症を抱えながらもゴルフから逃げずに戦い続けるS選手。夜道で出会ったら、誰もが逃げてしまうような装いです。

 

学生時代はサッカー部で名ディフェンダーとして活躍してましたが、ゴルフを始めたのはプロギアに入ってからというS選手。

入社以来(推定)5000回の試打会を実施し、接客したお客様数はのべ10万人(推定)。接客の隙間に打ったボールの数は実に50万発(推定)にもおよびます。ゴルフ未経験者ながら4トントラック10台分のボールを打ち続けてゴルフの腕をあげてきた、まさに現場叩き上げのマットの帝王なのです。

※マットの感触を確かめるS選手。目をつぶってもマットのメーカーがわかるくらいのマットの達人です。

 

今までの日経カップは裏方的役割が多かったS選手ですが、今年は選考会トップ通過という実績があります。この実績に恥じないゴルフをするために、今年は例年以上に練習に熱が入っております。

※昨年の日経カップの模様。補欠選手兼サポーターとしてやりきった表情を見せるS選手(左端)と、ただのギャラリーながら一番のドヤ顔を見せるK君(右端)

 

そんなS選手のスイングはきれいにソールを滑らせてボールをヒット。ワンピース構造のフローティングボールは適正スピンのきれいな弾道で池に吸い込まれていきました。

 

ただし練習場でのボールがいくら素晴らしくても、日経カップの舞台である筑波カントリークラブでラウンドする際はマットもゴムティーもありませんし、斜面もラフもあります。S選手も自分の弱点を認識し、より実戦に強いスイングを作るべく、高級練習マットを装備したPRGR GINZA EXに向かいました。

 

 

PRGR GINZA EXでスイング解析

■東京・銀座

期待でワクワク顔を隠しきれないS選手が、PRGR GINZA EXに登場しました。

解析を前に、4Dモーションのセンサーを取り付けるといよいよワクワクがとまらないS選手。こんなきれいな万歳は、新RSドライバーの広告以外ではじめて見ました

あまりにもS選手が楽しそうなので、計測担当の長井インストラクターの目が死んでいます。

 

さぁ、いよいよ計測スタート!

解析するのは宮川部長。詳細な計測の結果から、S選手のスイングの弱点を探し出します。

 

エース登場!

 

と、ここで唐突にプロギアチームのエース、Y選手が登場。

Y選手 『あれ?S、何やってんの?練習?』

S選手 『おーY、どうしたの!?俺はスイング解析だよ。日経カップに向けて練習しなきゃさ。』

実はY選手とS選手は入社が同じ年で、よく一緒にゴルフにも行くという仲良し同期なのです。

 

Y選手 『そっか、偉いなーSは。今年はぜったい試合で活躍してくれよな。俺も前回スイング解析してもらった部分が気になっててさ、この近くの得意先に営業に行ったついでにちょっと寄ってみたんだ。』

Y選手 『いやぁ、凄いねSは。尊敬するよ。』

バシッ

 

 

Y選手 『宮川さん、どうですかね?最近ちょっと骨盤の動きを意識してみてるんですが・・・』

宮川部長 『そうだね、だいぶ良くなってるよ。この数値がさ・・・』

宮川部長 『こんな感じのイメージでインパクトできれば、だいぶ数値も変わってくるよ』

 

 

Y選手 『こんな感じですかね。』

宮川部長 『そうそう、そこで左のおしりを壁に・・・』

 

いつの間にか、Y選手の解析レッスンがはじまってしまいました。

 

宮川部長 『ほらね、動画でみるとだいぶ良くなってきてるよ。』

Y選手 『ほんとですね、ちなみに今取り組んでるアプローチだと・・・』

 

他人のスイング解析結果をひたすら聞かされるS選手。

 

嵐が過ぎ去るのをじっと待って耐えるS選手。

 

そして遂に!

 

受付 『宮川さん、ご予約のお客さま、お見えになりました。』

宮川部長 『はーい!じゃあ、お客さん来たから今日はここまでね。ふたりとも、試合頑張って。』

 

 

残念。S選手は解析結果を聞けないまま、終了です。

S選手 『・・・。』

 

 

ほぼリアルドキュメントブログですので、こういうこともありますがしょうがないですね。PRGR GINZA EXはお客様第一主義です。

 

最後にS選手にはブログ掲載用の顔写真撮影に協力いただきました。

 

N 『あ~、なんですかその哀愁漂う切なそうな顔は!もっと楽しそうな顔してくれないと困りますよ。ボツ。』

S選手 『・・・。』

 

解析結果は謎のままですが、S選手にはぜひK君の分も日経カップで活躍して欲しいところです。

 

 

次回につづく。

 

 

 

と、本人には解析結果を伝えられませんでしたが、後日宮川部長に計測データをもとにS選手のスイング解説をお願いしましたので、ブログ読者の皆さまにはご紹介させていただきます。

 

S選手のスイング解析

S選手の悩みは、ドライバーで右にプッシュアウトすることが多いとのことでした。実際にその原因を計測データから探ってみます。

 

まずヘッド挙動を計測によるスイングマップは見事Aゾーン(インサイドアウト・アッパーブロー軌道)。Aゾーンの中でもややインサイドアウトの度合いが大きいので女子プロゴルファーゾーンと言われている場所にいます。ヘッドスピードを効率的に飛距離につなげられるポジションです。

 

シャフト挙動を解析すると、トップでややフェースが開いているものの、アンコック角が142度としっかりスイング中はタメができておりました。

 

 

そしてPRGR GINZA EXの解析のキモでもある動作解析。体の各部位の詳細な動きを数値化することにより、今まで見えなかったコトが見えてきます。そして計測された数値をグラフ化したのが以下の図となります。青い線がS選手で、黄色い線が比較用のプラスハンデのトップアマのグラフです。

 

●腕の回旋:トップアマはアドレス時とインパクト時の数値差がほぼ無いのに。S選手はアドレス時とインパクト時の数値差が55度もあります。これは腕の回旋が戻りきっておらず、腕が振り遅れてフェースが開いてインパクトを迎えているということになります。

●手首の張り:S選手はトップで手首が手の甲側に折れ曲がっています。オーバースイングでフライングエルボーの人に多いのですが、インパクトでフェースが開きやすくなります。

 

●骨盤の傾き(左右):これは何とトップアマとほぼ同じ動き。

 

●骨盤移動(前後):そして骨盤の動きもトップアマに近い同じ動き。インパクトに向けて骨盤がきれいに後ろに移動しています。

 

 

解析結果をもとに宮川部長がミスショットの原因を説明してくれました。

S選手は腕の動きに特徴があるが、スイングの土台である骨盤の動きは問題がない。

右プッシュアウトが出る要因は、テークバックからフェースが開いておりトップでは腕の回旋の動きが大きすぎてさらにフェースが開いている。結果振り遅れが生じ、インパクトでフェースが開いて当たってしまっている。

テークバックで左手親指の根元がおへそを向いた状態をキープしたままバックスイングをあげるイメージを持つと良い。とのことでした。

なるほど!なかなかタメになる解析ありがとうございました。

今ごろどこかの練習場で打ち込んでいるS選手に聞かせてあげたかったですね。

S先輩、キーワードはへそですよ、へそ!!

 

 

今回S選手は残念ながら解析結果を聞けませんでしたが、詳細な解析によって自分では気付かない、目には見えないスイングのほころび、課題がPRGR GINZA EXでは見つけられます。そしてPRGR GINZA EXではその課題を克服するレッスンメソッドをもっておりますので、初心者の方も上級者の方もぜひ一度解析を受けられることをおススメいたします。

 

S選手には当ブログを通じてこの解析結果が届き、練習に活かしてもらいたいと思います。日経カップ企業対抗ゴルフ、プロギアチームの活躍にどうぞご期待ください!