プロギア・サイエンスフィット日記(はてブver)

ゴルフメーカープロギアのスイング解析レッスン施設『サイエンスフィット』を通じて、ゴルフの上達を目指す人達をほぼリアルドキュメントでレポートします!

PartⅢ.22『嵐を呼ぶ RSカップ第3戦に参戦!(前篇)』

皆さま、こんにちは。

プロギアで販売促進を担当しているNです。

 

PRGRの新しい直営レッスンスタジオ『PRGR GINZA EX』に通って本気で上達を目指すゴルファーを紹介する(ほぼ)リアルドキュメントブログ、サイエンスフィット日記。

第3部では”競技に挑戦”をテーマに、新たに迎えたメンバーがサイエンスフィットで腕を磨き、さまざまな競技にチャレンジしていく模様をレポートしております。企業対抗ゴルフの最高峰『日経カップ』に挑戦したプロギアチームは残念ながら予選敗退してしまいましたがこのままでは終われません。今回はサイエンスフィット日記メンバーがPRGR RSカップにチャレンジします。

 

決戦の朝

■埼玉県・嵐山町

RSカップ第3戦の会場となるのは、埼玉県の名門嵐山カントリークラブ。風光明媚な自然の地形を活かしたレイアウトは優雅でありながら戦略的。過去日本オープンなども開催された丘陵チャンピオンコースです。

 

そしてクラブハウスオープンとともに会場入りしたのが、

 

今回PRGR RSカップに挑戦するサイエンスフィット日記メンバーのU君とF君です。

今回ふたりが出場するのは、RSカップシングルス戦。プロ2名とアマ2名が同じ組でチャンピオンティからラウンドするガチなカテゴリーです。プロは賞金が懸かってますので真剣そのもの。アマもハイレベルのアスリートゴルファーが集結しています。

 

ちなみにU君はジュニアゴルファー出身で試合経験も豊富。特に気負うことなく寝ぼけまなこで登場です。

かたやF君は個人の試合は今回がはじめて。いまだにノリでエントリーしてしまったことを後悔しています。

 

受付を済ませていよいよ会場に。試合ならではのピリピリした雰囲気に否が応でも気が引き締まります。

そんなふたりに本日は密着してみたいと思います。

 

 

スタート前練習の悲劇

スタート前の時間をどのように過ごすか。人それぞれですが、試合慣れしている人はルーティンが決まっており、コンディションを高めてスタートホールに向かいます。そんな流れがまったくわからないF君。まずは練習場に向かいました。

※日経カップで着用したユニホームでなく、FOOTJOYのウェアで登場。日経カップ代表メンバーだった記憶はF君の脳内にはもう残っていないようです。

 

とりあえず規定の1コイン25球を一心不乱に打つF君。決して完成されていないスイングで今日はどこまで戦えるのでしょうか。

 

と、遅れてU君も練習場にやってきました。お風呂の脱衣所で入念にストレッチをおこない、先に体を温めてきたようです。

※PRGRのスタッフシャツに裾丈の長いパンツを合わせるU君。おしゃれ上級生のU君が次に来ると予想しているのは細身裾長パンツ。時代を10年先取りしています。

 

並んで練習するふたり。ただし、いつものような和気あいあいとした雰囲気はなく、会話も交わさず黙々と球を打っています。

 

カシュッ

 

ガスッ

 

何でしょう?U君の打席から不気味な音が聞こえてきます。

U君 『や、やばいです。ショートアイアンのシャンクが止まりません。ど、ど、どうしましょう。。。(汗)』

 

いやな汗をかきながら、25球のうち12球のシャンクを発生させたU君。何の対応も出来ないまま、ブツブツ何か呟きながら練習場をあとにします。

U君 ヤバイヤバイヤバイヤバイ、、、、ヤバイ。。。。

 

そして先輩としてU君に声をかけるでもなく、無言のままその横を通り過ぎていくF君。

今日はあくまでも個人戦。他人を気にかけている余裕などありません。ライバルはひとりでも減ったほうが良い。というか、寄るなシャンク病が伝染る。とでも言わんばかりのF君の堂々とした無視っぷりには気持ち良ささえ感じます。

 

注目のスタートホール

スタート時間まであと20分。F君は練習グリーンでパッティングし、グリーンの速さにタッチを合わせます。さすが幾多のトーナメントを開催してきた名門コース。グリーンコンディションは最高です。

一方のU君は練習器具のフレループを振りまくってシャンクのイメージを振り払ってます。フレループがシャンク防止に効くのかわかりませんが、U君にとってすがるものはもうこれしかありません。

 

と、そこにU君に声をかける人物が。

Y選手 『どうしたU。もうそろそろスタートだろ?』

U君 『Yさん!やばいんです。シャンクが止まらないんです。』

Y選手 『(笑)。大丈夫だよ。本番じゃ出ないから。そんなもんだって。』

 

日経カップ・プロギアチームのエースでトップアマのY選手から声をかけられたU君。Y選手は今回は運営スタッフとして参加してましたが、U君の挙動不審ぶりを見て様子を見に来てくれたようです。

ゴルフでも仕事でも一目を置くY先輩に声をかけられてやや落ち着きを取り戻したU君。さすが関東ミッドアマ決勝を勝ち抜き、今年の日本ミッドアマ出場を決めたY選手。踏んできた場数が違います。

 

そうこうしているうちに、F君のスタートの時間がやってきました。スタートホールで競技説明を真剣な顔で聞いています。

 

そしてF君の緊張の朝イチティーショット

うわー。。。

ゆっくり合わせたようなスイングから放たれた打球はまっすぐ右の林に突入!強烈なミスショットなのに堂々としたF君の姿には感動すら覚えます。

 

 

そんな悲劇の直後。隣のホールではU君のスタート時間がやってきました。

先ほどまでの動揺が嘘のように落ち着いているU君のティーショット。

おおー!

きれいなドローボールでフェアウェイど真ん中に260ヤードショット。最高のスタートを切りました。

 

F君はインコース10番スタートでU君はアウトコース1番ホールスタート。どっちを密着取材しようか。

悩むまでも無く、前半はU君について行くことにしました。

 

U君の前半9ホール

【1H 386ヤード Par4】

フェアウェイの真ん中をプロとともに歩いていくU君。颯爽としています。

今ごろF君は泣きながら林の中でボールを捜していることでしょう。

●2打目:残り150ヤードの軽い打ち下ろし。シャンクのイメージが消えないまま9番アイアンを打つも、つかまえにいった打球はサブグリーン奥のガードバンカーという最悪の場所に。

●3打目:隣のグリーンのバンカーから、下り傾斜のグリーンに向けて残り30ヤード。きれいに打ってピン上2メートルにナイスアウト。そしてこれを入れてナイスパー発進。同伴のプロもびっくりしています。

 

【2H 155ヤード Par3】

●1打目:池越えの155ヤードを8番アイアンでピン左5メートルにオン。

●2打目:5メートルのバーディパットは入らず。しっかりパーでホールアウト。

 

【3H 376ヤード Par4】

そして何と、早くもオナーを獲得したU君。現時点でプロを押さえてこの組でスコアリーダーです。

※気合の入った表情のU君。宣言通りプロを打ち負かしてしまうのでしょうか。

●1打目:ドライバーショットは下品な弧を描いて大きく左に。チーピンです。

※慌ててボールを捜すU君。思えば短い天下でした。

●2打目:ガードバンカーにボール発見。残り160ヤードを9番アイアンでグリーン右手前ラフへ

●3打目:残り20ヤードは寄せ切れず、パットも外してこのホールボギー。

 

【4H 430ヤード Par4】

●1打目:気を取り直して打ったドライバーショットはこれまた大きく左に曲がって隣のホールのフェアウェイバンカーへ。

●2打目:8番アイアンで脱出を試みるも、木に当たって林のなか。

●3打目:林の中から残り170ヤード。6番アイアンで低いドローを打ってナイスアウト。グリーンに乗るも止まらず奥のラフ。

●4打目:サンドウェッジカップ横50センチにつけてこれを入れてボギー。苦しい展開になってきました。

 

【5H 392ヤード Par4】

●1打目:ドライバーはまたまたフックしてフェアウェイバンカーに。

●2打目:残り130ヤード。ピッチングウッドで打ってグリーン手前ラフ

●3打目:サンドウェッジのアプローチはピンを5メートルオーバー。このパットも外してボギー。ブレーキの壊れたボギー列車が止まってくれません。

※さきほどまでの余裕が感じられないうしろ姿。シャンクは出ないものの、チーピンが止まりません。

 

【6H 505ヤード Par5】

●1打目:ドライバーはやや左ながらも久々のナイスショット。

※いつの間にか4番バッターが低位置になったU君。最後に打って同伴競技者を走って追い駆ける。というのは心身ともにツライものです。

※ところがさすがU君。後ろからカートに乗って同伴競技者を追い駆つつキャディさんとのドライブを楽しんでいます。

●2打目:残り260ヤード。無理せず5番アイアンでフェアウェイに刻みます。そろそろバーディが欲しい。

●3打目:残り130ヤードを9番アイアンで打ってグリーンオーバー。あきらかに番手選択ミスでした。

●4打目:サンドウェッジでの15ヤードのアプローチは下り傾斜で止まらずピンを6メートルオーバー

●5打目:上りの6メートルのパットを決めてガッツパー!

※ほっとひと息のU君。

 

【7H 375ヤード Par4】

●1打目:ドライバーはまたしてもフックして左斜面のラフ。

※フックが止まらず笑いも止まらなくなってきたU君。

 

U君 『いやぁ、まいった。フックが止まりません。』

N 『・・・。』

U君 『なんだろうなぁ。Nさんそれ、スマホで僕のスイング撮ってます?』

N 『・・・。』(ダッシュ

U君 『あれ!Nさんどこいくんですかー。』

 

プレー中にアドバイスを行うことも、求めることもルール違反です。ペナルティ(2打罰)を食らう前に急いでU君の近くから離れることにしました。スイングの指摘をしたり、求めたり、スイング画像、動画を見たりなど全部アウトです。特にシビアな競技では注意しましょう。(様々な情報を検索できるスマホをプレー中持込禁止にしている大会も増えております)

 

●2打目:残り130ヤードピッチングウェッジは大ダフリ。グリーンに30ヤード届かず。

●3打目:まさかのミス!グリーンに乗らずカラー。

●4打目:カラーからパッティングするもピン2メートル手前。残り2メートルをなんとか入れてボギー。

 

 

【8H 190ヤード Par3】

●1打目:190ヤードを5番アイアン。これまたフックしてグリーン左のラフ。

●2打目:サンドウェッジでピン奥2メートル。これを沈めて久しぶりのパー。

 

【9H 509ヤード Par5】

午前ハーフのあがりホール。同伴競技者とも打ち解けてきています。あまり距離のないロングホールなのでひとつでもスコアを戻したいところ。

●1打目:思いっきり振ったドライバーは、、、思いっきりチーピンして左の林の奥に。

万事休す。林の奥、木が密集している中から脱出を試みます。

●2打目:5番アイアン。低いフックボールは枝をかすめながら見事脱出。距離も150ヤードは出ています。

※ナイスアウトのあとはキャディさんとドライブを楽しむU君。

●3打目:ラフから残り170ヤードの打ち上げ。6番アイアンは思いのほかいい当たりでグリーンに止まらず奥のラフ。

●4打目:サンドウェッジのアプローチはピンを2メートルオーバー。パーパットを外し。ボギーフィニッシュ。

 

結局、U君の前半スコアは5オーバーの41(13パット)でした。

大荒れのティーショットをアプローチとパターで何とか耐え忍んだという感じです。普通に47・8打ってもおかしくない内容だったので、そういう意味ではよくやったと言えるでしょう。

 

N 『お疲れ!いやぁ、ショットひどかったな。』

U君 『ホント見事に左行きまくりましたね。。。こんなにいいコースなのにほとんどフェアウェイの芝を堪能することができませんでした。』

U君 『でも後半はまくりますよ!しかしプロはホントすごいです。簡単にアンダーで回ってますからね。とても敵いません。』

前半終了時点ではメダリストどころか、予選通過も微妙な位置のU君。宣言通り後半巻き返しをはかれるのか。そしてスタートホールで林の中に消えていったF君は無事生還できるのか?

 

気になる後半ハーフの模様は次回につづく!