プロギア・サイエンスフィット日記(はてブver)

ゴルフメーカープロギアのスイング解析レッスン施設『サイエンスフィット』を通じて、ゴルフの上達を目指す人達をほぼリアルドキュメントでレポートします!

Hole 4 Swing  Scan初体験!②

皆さま、こんにちは。

PRGRで販促を担当しております、Nです。

ゴルフメーカーPRGRが誇る、科学的なスイング解析とレッスンを癒合させたゴルフ上達メソッド『サイエンス・フィット』に通って、楽しく・真剣にレベルアップを目指すゴルファーの姿を追い続ける”ほぼ”リアルドキュメントブログ、サイエンスフィット日記

前回、新サイエンスフィット日記のスタートとともに、新しく導入したPRGRオリジナルのモーションキャプチャシステム『Swing Scan(スイングスキャン)』を体感したサイエンスフィット日記メンバーのK君、F君、U君。今回はその解析結果をレポートしたいと思います。

 

■計測用ウェアを着てショットをするサイエンスフィット日記メンバー

はたしてどのような結果が出るのか?

エアーコンポを着てすっかりクールダウンできたF君も興味深げに画面を見つめています。

 

進化したサイエンスフィット

そもそもPRGRサイエンスフィットとは、いくつかのスイング計測機器を用いてゴルファーのスイングを詳細に解析し、スイングの弱点、課題を見つけ出し、そのスイングに合った最適なレッスンでゴルフ上達を目指すプログラムです。

その計測機器をあらためて紹介させていただきます。まずはインパクト前後のクラブヘッドの軌道、クラブフェースの向き、ボールが当たった打点を詳細に計測する、ヘッド挙動測定器、PRGR REDEYES ROBO1。要はインパクトのへッドの動きを調べる機械です。

■REDEYES ROBO1

これでスイング軌道(左右・上下)を計測し、その結果によりゴルファーを4つ(A・B・C・D)のスイングタイプに分けます。

マチュアゴルファーが理想とするのはインサイドアウト・アッパーブロー軌道のAゾーンで、このタイプだと女子プロゴルファーのように、ヘッドスピードが40m/sでも240ヤード飛ばすことが可能となります。

 

さらにスイング中のクラブ・シャフトの挙動を計測する、REDEYES ROBO3。要はスイング中のクラブの動きを調べる機械です。

■REDEYES ROBO3

これでスイング中のフェースの向き、タメの使い方などが解析できます。

スイングタイプがAゾーンでも、女子プロのように飛ばせないアマチュアゴルファーはたくさんいます。これはインパクトでフェースの向きが安定していなかったり、ダウンスイングでタメがほどけてしまってたりすることが原因ですが、その詳細なクラブの動きを確認できるのです。

 

そしてそれらスイングタイプから導き出されるのが、昨秋発売したサイエンスフィットレッスン本でも取り上げている、『5ステップメソッド』です。

ゴルファーのスイングレベルを5つに分けて、それぞれのレベルの『スイングの壁』を設定し、その壁を越えるためにレッスン、練習をおこなう。というものです。

ちなみに、

レベル1は、まず体の使い方を覚える。体の正面でボールを打たない。という壁。(サイエンスフィット日記メンバーでは初心者T君。)

レベル2は、スイングタイプをAゾーン(インサイドアウト・アッパー軌道)にする。という壁。(サイエンスフィット日記メンバーでは、100がなかなか切れないM君)

レベル3は、ハンドアクションを覚えて、ハンドファーストインパクトにする。という壁。(サイエンスフィット日記メンバーでは、90がなかなか切れないK君)

レベル4は、正しい腕の回旋、骨盤の回転を身につける。という壁。(サイエンスフィット日記メンバーでは、70台がなかなか出ないF君)

レベル5は、高いスイングレベルを維持するために、スイングをデータ化する。という壁(サイエンスフィット日記メンバーでは、アンダーを出したいU君)

という具合に、それぞれのスイングタイプ、レベルによって計測器の使い方も変わってくるのですが、高いレベルになるとより詳細な体の動きをデータ化する必要がありました。そこでPRGR開発スタッフとサイエンスフィットチームが数年かけて取り組んで完成したのがPRGR Swing Scan(スイングスキャン)なのです。これは簡単にいうと体の動きを調べる機械です。

■Swing Scan

スイングスキャンによってゴルファーの体の動きを計測、データ化することにより、新たに見えてきたものがありました。それが進化したサイエンスフィットだったのです。

私の力では、ここまでが限界。ここからはPRGRサイエンスフィット直営統括部の宮川部長にバトンタッチして、説明してもらいます。

 

『スイングスキャンでテストを重ねた結果わかったのが、ゴルファーにはそれぞれ骨格や筋肉のつき方、手の長さなど様々な特徴があります。この特徴を活かして、まずその人にとって一番安定する自然な状態のアドレスを確認してその状態にあったレッスンをおこなうのがスイングスキャンの特長です。その自然な状態を我々はナチュナルプロネーションと呼んでいます。』

サイエンスフィット日記メンバーがスイングスキャンの計測時におこなっていたポーズ。

これは、脱力した状態で腕を体の前に垂らして、その腕と手の角度(ナチュラルプロネーション)を計測していたのでした。

たしかに、U君とF君では向いている手の甲の方向が違います。

 

『サイエンスフィット・スイングスキャンコースでは、ナチュラルプロネーション計測からゴルファーのタイプをFタイプ(フレクション)、Eタイプ(エクステンション)の2つのタイプに分けて、それぞれのタイプに合ったレッスンをおこないます。』

Aゾーン、Bゾーン、Cゾーン、Dゾーンがあったと思ったら、Eタイプ、Fタイプ。なかなか複雑になってきました。

 

『Fタイプは自然な状態でアドレスすると、左手甲が正面(ボール方向)を向くのでスイング中は腕でクラブフェースを返すんじゃなくて、体の回転でクラブヘッドを戻してあげると球が暴れなくなります。要はもともとストロング(フック)グリップが合うので、無理に手でつかまえにいかないほうが良いということです。』

 

『Eタイプは自然な状態でアドレスすると、左手甲が左(目標方向)を向くので、腕のローテーション(内旋・外旋)でボールをつかまえにいくのが自然な形なのです。なので腕のローテーションをしやすいアドレス、グリップを取り入れたほうが良いです。』

なるほど、自分の体に合った自然なアドレスをおこない、自分のタイプにあったスイングを目指すのが上達の近道のようです。それぞれのスイングタイプのイメージは下図の通り。

PRGR契約女子プロで言えば、辻梨恵プロがFタイプ、原江里菜プロがEタイプのようです。

 

『最近は体を回してボールをつかまえるFタイプスイングがアメリカツアーでも主流なので、それを取り入れて練習する人も多いけど、Eタイプの人がやったらとんでもないプッシュアウトになったり引っ掛けが出たりするし、長年のチーピンに悩んでいたFタイプの人がFタイプ向けレッスンをおこなったら一切チーピンが出なくなったという例もあります。上達の近道としてスイングタイプを知っておくことはとても大事です。』

真剣な表情で聞くF君、U君と、パワポ死寸前のK君。頑張れ、寝るな!!

 

『ここで大事なのは、自分のスイングタイプに合わせたグリップでアドレスすること。ストロング(フック)グリップか、スクエアグリップか。さらには左手のヒンジ角(手首の折れ具合)もスイングタイプに合わせてあげたほうが良いです。』

Eタイプはヒンジを小さく、Fタイプはヒンジを大きくとることで、自然なグリップとなります。

なるほど。という表情を見せるゴルフ歴の長いU君とF君に対して、ヒンジ角が何なのか、いまいち理解できないまま、必死に眠気と戦うK君。

 

『まずは実際にやってみようか。じゃあ、Kから行こう!』

『は、はい!わかりました。そうですね。やります。』

急に振られて慌てるK君。苦手な座学から、いよいよ実践です。

 

サイエンスフィット・SS(スイングスキャン)コースレッスン

先ほどのナチュラルプロネーション測定でのK君のスイングタイプはFタイプとEタイプの中間ということがわかりました。どちらでも対応できるタイプですが、今まで取り組んできたレッスンの流れを活かすため、Fタイプレッスンをおこないます。

※自分の説明になった瞬間に目を輝かせて説明を聞くK君

 

『Fタイプの場合は、アドレスの時点でストロンググリップにして、スイング中はフェースの開閉を抑える。つまり、腕をローテーションさせないで、体をいかに回転させるかが大事なんだ。』

※教わったことを必死にメモるK君。目の色が変わってきました。

 

『腕の動きを抑えて、体の回転でボールを捕らえるためには、両腕にボールを挟んでスイングする練習がいいね。』

インパクトでは胸を左に向けるイメージ。ボールを腕で挟んでスイングすることによって、このイメージを身につけます。

違った練習器具も使いながら、体と腕を同調させたスイングを練習。

このイメージで素振り、練習を続けて、体に覚えさせます。

 

『Fタイプはスイング中に体が起き上がったり、体の回転が止まると、プッシュアウトや引っ掛けが出るから、この部分を注意して練習したほうがいいね。』

上体が起き上がり、体が止まっているK君の従来のスイング。たまに出るとんでもないミスショットを無くすには、ここを改善したいところです。

 

続いてはF君。F君のスイングタイプはEタイプということがわかりました。

自然な状態でアドレスすると手の甲が横を向くのがEタイプ。腕のローテーションでボールをつかまえるスイングが合うタイプなので、スクエアグリップでフェースの開閉をしやすくしてあげます。

このタイプが無理にストロング(フック)グリップにすると、腕の回旋ができないので、体が詰まってしまいスムーズにクラブがあがっていきません。これがF君のギクシャクしたスイングの原因だったのかもしれません。

まずはEタイプに合った、スイングしやすいアドレスを画面を見ながら確認します。

この確認をライブで行えるのがスイングスキャンの特長です。体の各ポイントの角度が数値で表示されるので、あとどれくらい体を動かせば良いかが画面を見ながら確認、修正できます。

これをきっかけにF君のスイングもスムーズになっていくかもしれません。F君のスイングをスムーズにするために、PRGRが全精力を注いで開発したのがスイングスキャンである。というのは言いすぎかもしれませんが、長年のゴルファーの悩みを一発解消する可能性を秘めたシステムなのです。

 

続いては70台でラウンドするレベル5ゴルファーU君。F君のスイングタイプは体を回してボールをつかまえるFタイプということがわかりました。

Fタイプにとって、体を動かしやすいアドレスを確認します。

ダウンスイングで体が起き上がるとフェースが開いてしまうので、上体の前傾をキープしたまま体を回すことが重要です。

ショートアイアンでたまに右へすっぽ抜けるミスがあったU君ですが、この部分を気をつければショットの精度がより高まりそうです。

 

と、盛り上がってきたところで、サイエンスフィット・スイングスキャンコース(90分)が終了。自分のスイングタイプと練習するポイントがわかったのが何よりもの収穫です。

※PRGR GINZA EX・スイングスキャンコース(90分・税別22,000円)は本来おひとり様用のコースです。3人同時受講はできません(中途半端に終わってしまいます)。今回は特別に3人同時で無料受講でしたが、タダより高いものはない。彼らにはきっちり成果で返してもらいます。

 

いよいよ迫ってきたゴルフダイジェスト・オンラインの企業対抗ゴルフ選手権スイングスキャンで急激に彼らのゴルフが変わるのか!?その成果がなるべく早く出ることを祈りたいと思います。

 

つづく