プロギア・サイエンスフィット日記(はてブver)

ゴルフメーカープロギアのスイング解析レッスン施設『サイエンスフィット』を通じて、ゴルフの上達を目指す人達をほぼリアルドキュメントでレポートします!

Hole 66  超えよう。サイエンスフィット日記オープン!①スタート前

熱狂ゴルファーの皆さま、こんにちは。

PRGRで販促を担当しております、Nです。

ゴルフメーカーPRGRが誇る、科学的なスイング解析とレッスンを融合させたゴルフ上達メソッド『サイエンス・フィット』に通って、楽しく・真剣にレベルアップを目指すゴルファーの姿を追い続ける”ほぼ”リアルドキュメントブログ、サイエンスフィット日記

今回より遂に限界を突破する戦いが始まります。引き続き新型コロナ感染拡大以前に遡ってこの戦いをお届けいたします。

 

決戦の朝!

■2020年春 埼玉県某所 AM6:00

早朝6時に待ち合わせ場所に立つ2人の男性。

 

『おはようございます!いよいよですね。今日も運転よろしくお願いいたします。』

サイエンスフィット日記メンバーのK君。早朝から気合が入りまくっています。

 

『おはよう、今日は楽しみだね。で、Kさんは何やってるの?うんちょこぴー?』

 

『ストレッチに決まってるじゃないか!まだ寒いんだからしっかり体伸ばしとかないと怪我するぞーw』

 

『相変わらず、わかりづらい。』

K君の仕事上の佳き相談相手であり、東京での親代わりでもあるKさんですが、子供のようにはしゃいでいます。よっぽど楽しみなのでしょう。

 

こうして集合した3人が向かった先がこちら。

千葉県の千葉カントリークラブ川間コースです。

ナショナルオープンを幾度と無く開催している千葉カントリークラブ梅郷コース、野田コースの姉妹コースで、乗用カートでのセルフプレーに特化したゴルフ場ながら、ハイレベルなコースコンディションとハイグレードな高速グリーンが特長の人気コースです。

そう、かなりの期間引っ張ってきましたが、今日は遂に自分の限界を突破するため戦い、『サイエンスフィット日記オープン』の開催日なのです。

シーズンオフの練習の成果を発揮するために、リアルガチ競技に出場したいというK君の願いがカタチとなってできたオリジナル競技。新型コロナが感染拡大する前のタイミングで無事開催となりました。

 

出場選手登場!

■AM7:00 広々として、しっかりと距離があるドライビングレンジ。

開場直後ということもあり、まだお客様はいません。ここに一番最初に現れたのは、、、

やはり、我らがK君です。

スタート時間まであと2時間30分。フレループを使ってじっくりと体をほぐしています。

全身を黒で固めた攻撃的ファッションの今日のK君。残念ながら人の良さが滲み出ているので、狙い通りの威圧感は出ていませんが、そのショットは目を見張るほどの完成度です。

 

そして次に姿を見せたのは、

サイエンスフィット日記メンバー、初心者T君です。

シミュレーションゴルフと、バーチャルゴルフで立て続けにベストスコアを更新した、今一番勢いのある男。射程県内に捉えたK君のスイングをじっくり見定めています。

と、インパクトでどうしても手が浮くK君にワンポイントアドバイスを施すT君。精神的優位性はT君が勝っているようです。

そんなT君のスイングは、、、

相変わらず、キレキレのようです。(カット打ちという意味で)

 

その様子を、ミニバッグを奥様スタイルで持ちながらじっと見つめている男。

坐骨神経痛で出場どころか、ゴルフ生命さえ危ぶまれた日経カップ代表選手のS先輩です。究極のリスク管理男のS先輩はコロナ感染が騒がれるずっと前から、マスクを着用し続けています。

 

入社以来、全国各地のゴルフ練習場で3000回近く試打会を実施してきた試打会マスターのS先輩。ショットする前に”ゴルフマットソムリエ”として、まずはマットと膝詰めで会話しています。

さらに”ゴムティーマイスター”(噂では自宅に0.5㎜単位で40種類のゴムティーをコレクションしていると言われている)としても一家言持つS先輩。

マイドライバーのフェース高さにぴったり合ったティーの高さにご満悦の模様。マットの状態の良さもあいまって、こんなにご機嫌なS先輩を久しぶりに見ました。

そんなS先輩のショット。

坐骨神経痛のハンデを全く感じさせないスイングで、ボールは一分の狂いも無く目標をとらえています。いくら最高レベルのマットの上だとしても、こんなに調子の良いS先輩も滅多に見られません。

 

次に、殺気を振り撒きながら現れたのは、、、

たぶん遅刻するんだろうな、と皆が思っていたサイエンスフィット日記のご意見番、S常務でした。

 

平均スコアが120だった男の反撃の狼煙。1年間ゴルフに心血を注ぎ込んで、昨年末には何と自己ベストの89を記録。その勢いをキープしたまま、今大会の台風の目となっています。

そんなS常務のスイングは、

コンパクトなスイングから繰り出されるライナーショット。これがS常務の武器です。

苦手としているアプローチショットがどれだけレベルアップしたのか。それがS常務の勝負の鍵を握っています。

 

そして、練習場の右端でひっそりと練習をしていたのは、、、

レフティーゴルファー、広告会社の人です。S常務とは終生のライバルとしてお互いスコア120のゴルフを楽しんでいたはずが、ある時からゴルフにのめり込んだS常務に完全に遅れをとり、最近は上から目線でスイング指南をされる始末。

 

これに奮起してこの3ヶ月間練習場に通い続け、誰よりも練習した広告会社の人

魂のこもったショットで、心も体も最高潮に熱くなっております。

いつの間にか打席は満席状態に、そこで練習しているほとんどがサイエンスフィット日記オープンの出場選手。スタート時間までまだ2時間近くあるのに、何と言う熱の入れようでしょう。まさに熱狂ゴルファー大集合という感じです。

 

■AM8:00

盛り上がるドライビングレンジを後にして、次に向かったのはアプローチ練習場。広い敷地内に大きなグリーンが2面と、複数人数が同時練習できるバンカーがあります。

黙々と静かに練習する人たちの中に、バンカーだけをずっと練習するK君の姿がありました。

バンカーショットがアキレス腱のK君、ここぞとばかりに練習を続けていますが、どんな感じでしょう?

おお!上手い。先日のラウンドハンドファーストに構えすぎていることを発見したK君。見事に修正してきています。

 

ルールミーティングに大集合!

■AM9:00

ようやく大会集合時間となりました。ちなみに集合時間に遅れた人間は失格という鉄のルールがありましたが、もちろん全員集合。

平日なのに大人数がエントリーしたサイエンスフィット日記オープン。ここで実行委員長の挨拶とルール確認をおこないます。

『ドアの向こうに夢があるなら、ドアが開くまで叩き続けるんだ。この日のために俺は頑張ってきた。やってやるぜ!』

大会実行委員長の超主観的な開会の言葉。

 

『え~、それとルールについてはよくわからないので、Nよろしく。』

ということでバトンを渡されましたので、要点は以下の通りです。

 

【サイエンスフィット日記オープン・特別ルール説明】

個人戦は18ホールストロークプレー。なお自身のベストスコアをパースコアとする”サイエンスフィット日記方式スコア”で順位を競うこととする。

●原則JGA(日本ゴルフ協会)ルールを採用。もちろん、OKパットや6インチプレースは無し。ただしプレーの進行に支障をきたす場合は、前進4打等進行を重視したルールでOK。

団体戦は同組の4人の”サイエンスフィット日記方式スコア”の合計で順位を競うこととする。

 

『ということで、全員が自分自身と戦うための競技会です。一緒に回る人は敵じゃ無くて仲間なのでくれぐれもケンカしないようにお願いします。』

私の見立てでは、ケンカしそうなのが6ペアくらいいるので注意喚起です。

 

こうしてミーティングは終了、スタートのその時を待ちます。

と、一生懸命何かを書き込んでいるK君を発見。

 

『何やってるの?』

 

『はい、以前長井コーチとのラウンドレッスンで教えてもらったように、スコアカードに今日の作戦を書いているんです。特に今日は自分のベストスコア81を越えるのが目標なので、パースコアを目標スコアに書き換えているんです。』

K君のスコアカードを見せてもらうと、81をパースコアにした場合の各ホールのパースコアを書いています。この3年間で学んできたスイングだけでなく、コースマネジメントも含めた全てを今日のラウンドに活かそうとしています。

 

『僕の場合、ちょっとしたミスから大叩きしてしまってそこから崩れてしまうケースが多いので、叩いてもいいホールを見える化して、今日こそ計画的にベストスコアと70台を出しにいきます。』

いつもの気迫溢れる表情とちょっと違う、底知れぬ恐ろしさを感じさせる今日のK君。

 

K君の作戦を参考にする選手たち。ちなみに初心者ゴルファーのT君のスコアカードがこちら。

ベストスコア107のT君の場合、ほとんどのホールのパースコアにプラス2を加えることができます。もしスタートホールでパーを取ったらいきなり計算上はイーグルスタート。これは美味しい!T君が優勝候補だと騒がれる理由がわかります。

 

『シミュレーションゴルフとかでは絶好調だったんですけど、果たして本番のゴルフはどうですかねぇ?でも今日は楽しみですね。』

やる気マンマンですが、果たしてOKパット無しのリアルガチゴルフでそんなに上手くいくのか?

 

ちなみに、アスリートゴルファーの怪物飛ばし屋E君の場合はこちら。

ベストスコアが69のE君の場合はパースコアを減らさないといけなくて、4つあるショートコースのうち3つがパー2になりました。これはかなりハードルが高そうですが、これが上級者ほど優勝しづらいというサイエンスフィット日記オープンの特長です。(新ぺリア方式でも結局上手い人が優勝するので)

 

『ショートでヘコませるのはなかなか難しいですね、その代わりロングホールは全ホール2オンのイーグル狙いで行きますよ!』

守っていては自分の限界は超えられません。攻めて攻めて攻め続けることによって、自分の限界というドアが開くのです。

 

他の人にも聞いてみましょう。出場選手中最も少ないベストスコア65のサイエンスフィット長井コーチです。

『いや、パー65ってショートコースじゃないんだから普通に無理でしょ。奇跡的にパットが入りまくったらわからないですけどね。』

長井コーチがベストスコア65を記録したのは大学ゴルフ部のAブロックリーグ戦で、今はツアーで活躍する選手と戦った時との事。本番に強い男なので決して侮れません。

 

そして、この人にも注目です。

『無理無理。すっごく昔に76で回ったことがあるけど、今は90も切れないよ。あー腰が痛い。』

今回出場しているベテランゴルファーのほとんどが、ベストスコアを出したのは10年以上前という過去の栄光。でもそんな過去の自分を超えようとする気持ちが大事なのです。おじさん達の心に小さな灯火をつけたサイエンスフィット日記オープン。生気漲る20年前の自分を、時を経て人生の喜びと悲しみと脂肪を身につけた今の自分が倒すのです。

 

最後にこの方にも聞いてみましょう。

『いや、ホントこういうの初めてなんで戸惑ってます。大丈夫かなぁ。』

と心配そうな広告会社の人。でもこの中で一番練習してきたのもこの人です。広告会社の人のベストスコアは初心者T君と同じ107。本人は気付いてないけど、上り調子ということを考慮すると優勝候補の一角なのです。

 

スタート時間が近づくとともにあたりは静まり返り、競技独特の緊張感が漂ってきました。

 

『え~じゃあ、そろそろ1組目の人、スタートなので集まってくださ~い。』

 

運命のティーイングエリア

■AM9:30 東コース №1

続々とティーイングエリアに集まってくる選手たち。本大会の出場選手は5組20名。エントリー枠満員御礼です。

 

 

 

その様子を、、、

 

 

一番後ろのカートから遠目に見つめる男。

 

 

スッ

 

 

 

これは!?

 

 

もうひとりのサイエンスフィット日記メンバー、M君です。

自分の武器であるショートゲームを磨きに磨き続けた本大会最年少の男が、おじさんたちに大胆な宣戦布告。

 

『こ、こいつもしかして、自分の限界だけじゃ物足りなくて、すべてのおじさん達を倒そうとしているのでは、、、』

 

さあ、いよいよ決戦の火蓋が切って落とされます。

が、気がつけばもう5000文字になってしまったので、次回に続きます!(いつもすいません)