プロギア・サイエンスフィット日記(はてブver)

ゴルフメーカープロギアのスイング解析レッスン施設『サイエンスフィット』を通じて、ゴルフの上達を目指す人達をほぼリアルドキュメントでレポートします!

Hole 52 スイングスキャンをゲストが体験!⑦かおりさん

熱狂ゴルファーの皆さま、こんにちは。

PRGRで販促を担当しております、Nです。

ゴルフメーカーPRGRが誇る、科学的なスイング解析とレッスンを融合させたゴルフ上達メソッド『サイエンス・フィット』に通って、楽しく・真剣にレベルアップを目指すゴルファーの姿を追い続ける”ほぼ”リアルドキュメントブログ、サイエンスフィット日記

自らの限界を突破するための戦い『サイエンスフィット日記オープン』に向けて練習を続ける日記メンバーですが、ただいま新型コロナウイルスの影響により彼らもスタジオでの練習は控えております。

ということで今は、様々なゲストの方にサイエンスフィット・スイングスキャンを体験いただいた模様を紹介する『新サイエンスフィット日記・スペシャルゲスト体験編』をお届けしております。(体験いただいたのは、新型コロナウイルスが大きな影響を及ぼすちょっと前です)

 

※現在PRGR直営店は、新型コロナウイルスの感染拡大、防止のため休業とさせていただいております。しばしの間、当ブログでサイエンスフィットをご堪能下さいませ。

 

スペシャルゲスト登場!

■東京・赤坂

さぁ、今回はいつものPRGR GINZA EXではなく、地下鉄溜池山王駅のコンコース内にあるPRGR AKASAKAにやって参りました。

ここを訪れた今回のゲストは、、、

 

ガチャ

 

『こんにちは~。よろしくお願いいいたします!』

 

『おー!かおりさん。ようこそお越しくださいました。』

 

今回はシリーズ初めての女性ゲストの登場です!女性ゴルファーへ向けた人気コミュニティサイト『CURUCURU(キュルキュル)』かおりさん。その人脈の広さと持ち前の行動力と脚力でゴルフ業界を縦横無尽に駆け巡り、女性にゴルフの楽しさを伝え、女性ゴルファーの拡大と地位向上のために活躍している方なのです。ちなみに本人は年間40~50回ラウンドする熱狂ゴルファーで、レギュラーティーから80台(レディースティーでのベストスコアは77)でラウンドする実力の持ち主です。(ちなみに使用クラブはPRGR。ありがとうございます!)

■かおりさんの身体能力の高さを紹介する記事はこちら

 

今回のスイングスキャン体験は、かおりさんの会社がある六本木から近くて、女性のお客様も多い、PRGR赤坂店でおこないます。まずは計測前にゴルフへの取り組み、お悩みなどをアンケートで回答いただきます。

『昔からアイアンが苦手で、、、引っ掛けたり、ダフったりするミスが多いんです。あとはもうちょっと飛ばしたいですね。レギュラーティーだとさすがに距離が長くて。』

『はい、ありがとうございます。では、さっそく測定してみましょう。』

 

今回解析を担当するのは、眠そうな顔と眠そうな声でおなじみのPRGR AKASAKAの齋藤店長です。

(安心してください。起きてますよ。)

 

レディースゴルファーのスイングスキャン体験

まずはウォーミングアップ。

(この時、インストラクターはそのスイングを目視し、ある程度のスイングの癖を確認しているのです。)

かおりさんのドライバーショット!

さすが実力派ゴルファー。きれいなスイングです。

では、いよいよスイングスキャン測定に入ります。測定用のウェアを着用し、体中にセンサーを取り付けます。

そして解析ブース内に設置されたカメラで、かおりさんの体を読み取れば準備OK。

モニター内にかおりさんアバター(分身)が現れました。いつも見ているものより小さくて、どことなく女性っぽいアバターの誕生です!

早速【ナチュラルプロネーション】を測定。これは、アドレスした状態で両腕を脱力してもらい、その際の左腕の自然な回旋具合を測定するものです

この自然に回旋した左腕の状態でグリップをすれば、インパクトでもフェースをスクエアな状態にしやすくなるのです。

モニターの中のアバターも同じ姿勢をしています。見た目だけでなく、体の各部分を数値でしっかり確認できるので、動画や画像では判別できない情報を入手できるのです。

ちなみにかおりさんの左腕の回旋具合は42度。通常より回旋が多いタイプなので、フックグリップでクラブを握り、体の回転でボールをとらえるのに適したタイプです。

 

続いて、ショットすると。

モニターでもかおりさんのスイングが再現されます。

では、このスイングを解析してもらいましょう。

 

レディースゴルファーのスイング解析

『まずドライバーの球筋ですが、安定しているけどややつかまり傾向ですね。ヘッドスピードは35m/sなので、平均的な女性ゴルファーより5m/sくらい速いです。』

 

インパクト前後のクラブヘッドの軌道を測定した結果、かおりさんは【アウトサイドイン・アッパーブロー軌道】のBゾーンタイプですね。やや打ち出し方向が左なのはこの影響もあります。』

 

『次にクラブの動きを測定した結果ですが、特徴的なのはアンコック角の少なさですね。これはダウンスイングで最も加速した時の地面とクラブの角度なんですが、いわゆるタメの大きさを表します。』

 

 

『かおりさんはダウンスイングでタメがほどけてしまっているのですが、アンコック角が大きくなれば飛距離もアップしますよ。』

 

『最後に、スイングスキャンで測定した体の動きです。スイング中の詳細なデータを測定することによって、弱点の原因が見えてくるんです。』

体の9箇所に取り付けられたマーカーを、アドレスからインパクトまでスイングを6つに分けてデータ化されています。

(インストラクターは、ウォーミングアップ中のスイングで確認した癖をこの数値で確証し、お客様に説明していきます。)

 

『ここで注目したいのは、”つかまり指数”という数値です。インパクト時の左手のヒンジ(手首の横の動き)・コック(手首の縦の動き)・ローテーション(腕の回旋)で構成されたもので、どれくらい手がボールをつかまえるカタチをできているかを表しています。』

 

『プロ、上級者はこの数値が大きく、アマチュアは低くなります。ちなみにかおりさんの”つかまり指数”は-1。コックが早めにほどけているため、ハンドファーストの逆、ハンドレートインパクトになっていますね。ヒンジ、コックのカタチではボールをつかまえられないので、腕の回旋(ローテーション)でうまくボールをつかまえています。でのこの動きは、ちょっとタイミングが狂うと球筋が安定しません。アイアンが苦手だというのはここらへんに原因がありそうですね。』

腕の回旋でフェースを戻しても、ハンドレートインパクトだとボールにパワーが伝わりにくくなります。なおかおりさん”つかまり指数”は-1なので、スコア90前後の腕前のレベル3相当となります。

『う~ん、難しい。これ女性ゴルファーの人に伝わるかなぁ?』

 

『大丈夫です。よくわかります。』

女性ゴルファーをあなどってはいけません。ハイレベルな会話でキャッチボールするふたりに、このブース内で私だけ置き去りにされています。

 

 

『PRGR契約プロの藤本麻子プロのスイングと比べて見ましょう。インパクトの手のカタチが違いますね。かおりさんはコックがほどけた状態でインパクトしています。』

 

『後ろから見ても一目瞭然ですね。藤本プロはインパクトで左のおしりがみえるくらい骨盤を開いていて、右ひじは曲げられたままです。』

『え~、たしかに違いますね。私のスイングは体から手が離れている。』

スイングスキャンの動作解析データでプロのスイングと比べると、特にトップからダウンにかけて左手のヒンジが背屈(手の甲側に折れる)しているのがわかります。

 

『かおりさんの【ナチュラルプロネーション】の数値は42度なので、体の回転でボールをつかまえるのに適したFタイプスイングですが、体を使えていませんね。ややクローズスタンスにして、手を返して一生懸命つかまえている感じです。どちらかといえばEタイプの人のスイングをしていますが、本来の自分の骨格に合ったFタイプスイングを目指せば、もっと楽に、安定して飛ばせますよ。』

じゃあ、それはどうすればいいの?ということで、スイングスキャンレッスンに移ります。

 

レディースゴルファーへのスイングスキャンレッスン

『かおりさんのアドレスを見てみましょう。背骨にラインを入れます。』

『この背骨のラインに沿って体が回転できていればOKですが実際は、』

インパクトでは背骨のラインより体が起き上がっています。

 

『背骨のラインに沿って体が回転してインパクトすると、こういうカタチになるはずなんです。』

『それができりゃあ、苦労しないよね。』

 

『無理やりカタチから作っちゃうというやり方もありますよ。』

まず、”つかまり指数”の高い手のカタチを作ります。当然、つかまりが強く、フェースは閉じてめちゃくちゃ左を向きます。

『こんな感じですか!?ボールが自分に当たりそうです。』

 

『この状態から骨盤を開き、右ひじを伸ばさずグリップを前に出してハンドファーストにしたのが、プロのインパクトのカタチです。』

『なるほど~、、、あ!いつの間にかフェースが目標を向いてる!!』

手でつかまえるカタチを作って、あとは体を開いて方向を調整する

このインパクトのカタチだと、かおりさんも見事なハンドファーストインパクトを作れています。

後ろから見ても、上体が起き上がらず、手と体の距離が近くなっています。

 

『じゃあ、実際にスイングしてみましょう。インパクトの手のカタチを作ったら腕は使わず、体を右にまわせばクラブはあがります。ダウンスイングは体を左に回して、ボールにヘッドをぶつけます。ちなみに上体が起き上がらないようにするには、右わき腹を折らないとボールに届きませんよ。』

さらに、ダウンスイングでクラブを掴んで動かさない齋藤店長。体を先行させる感覚を身に付ける練習の様です。

先に体が開けば、フェースはスクエアな状態でボールに当たります。

その感覚で練習するかおりさん

『窮屈で、すっごく違和感があります!』

本人の違和感とは反対に、スイングは凄く良くなっています。自然とトップでのシャフトクロスも直っています。

 

インパクトも最初は棒立ち状態だったのが、しっかり骨盤を開けています。

『おお!かっこいい。ダスティン・ジョンソンみたいですね!今度からDJ KAORIと呼ばせてください。』

 

『いやです。』

 

スイングスキャンを再度計測してみると、ヒンジ角も理想値(ピンクの線)に近づいています。

手の動きが改善されると、胸、骨盤の動きもさらに良くなってきました。理想とするプロの動き(ピンク線)とほぼ同じ動きとなっています。

 

『今までのスイングは手に頼りすぎていましたが、体を使ったほうが力を出せるし安定しますよね。他の様々なスポーツも基本的には全身運動です。野球でも、テニスでも、バスケでも、体でタメを作って手は最後に使います。』

 

『あ、その感覚わかります!私、サッカーとバレーボールをやっていたんで。』

 

『僕、卓球部だったんでちょっとわからないなぁ。。。運動経験の無い女性も多いと思うのでわかりやすく言うと、布団を干す時に体を使って布団を持ち上げて物干し竿に掛ける的な感じですか?』

 

『う~ん。違うと思う。』

 

『というか、重い布団を干すのは女性の仕事ですか?男性がやってあげてください。』

やぶへびである。

 

 

最後にもう一度、苦手なアイアンショットを。

バシイーー!!

凄い迫力あるショット!フィニッシュも決まっています。

 

私にも、飛ばせるドライバー誕生!

ということで、劇的にカッコ良くなったかおりさんのスイング。最後にとっておきのスペシャルクラブを打ってもらいます。

『へ~、ちょっと自分のドライバーより軽くて短いですね。じゃあ、打ってみますね。』

バキャーーン!!

 

『うわ凄いっ!飛ぶ!!』

かおりさんに打っていただいたのは、3月13日に新しく生まれ変わったNEW SWEEP(スイープ)ドライバーです。前作同様高反発設計なので、もっと飛ばしたい!という女性ゴルファーの願いを叶えるドライバーとなっております。

※R&A及びUSGAのSLEルールに適合しておりません。プライベートでのゴルフプレーでのみご使用ください。


■NEW SWEEPシリーズについてはこちら

 

『フェアウェイウッドも球が上がりやすいし、アイアンも打ちやすいし、女性ゴルファーにとっては凄くいいですね!』

ということでかおりさんにも太鼓判をいただきましたので、女性ゴルファー向けのコミュニティサイト『CURUCURU』の試打クラブ貸出サービス【打ちくらべセット】にNEW SWEEPシリーズを加えていただくこととなりました。かおりさんありがとうございます!女性ゴルファーの皆さま、この機会にぜひご利用くださいませ。

■CURUCURU打ちくらべべクラブはこちら

 

ということでお届けしてきました、新サイエンスフィット日記スペシャルゲスト編も次回が最終回となります。スペシャルゲストのトリをつとめるのはあのプロです!(あ、言っちゃった。)

お楽しみに!

 

つづく

Hole 51 スイングスキャンをゲストが体験!⑥KAZさん

熱狂ゴルファーの皆さま、こんにちは。

PRGRで販促を担当しております、Nです。

ゴルフメーカーPRGRが誇る、科学的なスイング解析とレッスンを融合させたゴルフ上達メソッド『サイエンス・フィット』に通って、楽しく・真剣にレベルアップを目指すゴルファーの姿を追い続ける”ほぼ”リアルドキュメントブログ、サイエンスフィット日記

自らの限界を突破するための戦い『サイエンスフィット日記オープン』に向けて練習を続ける日記メンバーですが、ただいま新型コロナウイルスの影響により彼らもスタジオでの練習は控えております。

ということで今は、様々なゲストの方にサイエンスフィット・スイングスキャンを体験いただいた模様を紹介する『新サイエンスフィット日記・スペシャルゲスト体験編』をお届けしております。(体験いただいたのは、新型コロナウイルスが大きな影響を及ぼすちょっと前です)

 

※現在PRGR直営店は、新型コロナウイルスの感染拡大、防止のため休業とさせていただいております。しばしの間、当ブログでサイエンスフィットをご堪能下さいませ。

 

スペシャルゲスト登場!

■東京・銀座

今回もスペシャルゲストのスイングスキャン体験を見届けるべく、PRGR GINZA EXにやって参りました。

さぁ、今回のゲストは!?

 

 

 

 

すでに解析ブースに入って、体を温めているようです。

バキーーー!!

快音を響かせているこの方は、、、

『どーもです。』

 

『あ!KAZさん。お忙しい中、ご来店ありがとうございます!!』

 

今回登場いただくゲストの方は、スポーツ新聞記者のKAZさんです。以前はゴルフに関連する部署に在籍し、当時からゴルフギアの試打、ゴルフ場でのラウンドの模様など、自身の体験をレポートするコラム『日刊スポーツゴルフ体験主義』を毎日のように掲載していたのですが、ゴルフと関連が無い部署に異動となった今でも、その連載をほぼ毎日続けている超現場体験主義の凄い方なのです。

*日刊スポーツニュースサイトより転載

スイングスキャンを様々なゲストの方に体験いただくにあたって、体験といえばこの方。という、体験のスペシャリストに登場いただきます!

『どーもです。』

 

スペシャルゲストのスイングスキャン体験

『よろしくお願いします。ところで、今何か気になってる部分とか、取り組んでいることとかありますか?』

 

『ドライバーは昔から強いフックに悩んでいたんですが、数年前にちょっと体を壊して、それ以降球筋が変わって最近はスライスになりました。飛距離も250ヤードくらい飛んでいたのが、最近は230ヤードくらいですね。アイアンは今もフックがよく出ます。』

解析前に問診をして、お悩み、取り組んでいることを確認します。世の中のゴルファーの数だけ悩みがあると言っても過言ではないでしょう。

 

まずは測定ウェアを着用いただき、スイングスキャンの画面上にKAZさんアバター(分身)を出現させます。

そうして数発ショット。

クラブヘッドの動き、シャフトの動き、体の動きなどの測定データを基に、宮川部長がKAZさんのスイングを解析します。

※ピンボケ!すいません。気を付けます。

 

スイング測定の結果がレーダーチャートで出てきました。ヘッドの動き、シャフトの動き、体の動きそれぞれが、どれくらいのレベルにあるかを診断します。一番下にはKAZさんの骨格から判別したスイングタイプが記載されています。

※うわ、ピンボケ!!!すいません。以後気を付けます。

 

ちなみにKAZさんのスイングタイプはFタイプ。これはアドレスした状態で腕をだらりと脱力させた時の、左腕の回旋の度合いナチュラルプロネーション】を測定した結果で判別されます。

KAZさんの腕の回旋角度は38度で、やや大きめ(左手甲が正面を向く)なのでFタイプとなります。このスイングの方は、ボディーターンでボールを捕まえるのに適しており、逆に回旋が少ない方は腕のローテーションも使ってボールを捕まえるEタイプスイングとなります。

これらのデータをもとに、宮川部長にスイング解析をしてもらいましょう。

 

スペシャルゲストをスイングスキャン解析

インパクト前後のクラブヘッドの挙動を測定したのが、このデータになります。KAZさんは【インサイドアウト・アッパーブロー軌道】のAゾーンスイングですね。インサイドアウトの度合いが大きい女子プロゾーンですがヘッド軌道については問題ありません。』

『アウトサイドイン軌道のカット打ちだから、スライスが出ているわけでは無いんですね?』

 

『そうですね。どちらかというと、スライスがでるのはこちらのほうに原因があるかもしれません。これはスイング中のクラブの動きを測定したものですが、テークバック、トップでフェースが開いています。』

※ピンボケー!!!(心の目で見てください)

 

『あくまで参考ですが、一般アマチュアの平均よりトップで10度ほどフェースが開いていますね。この状態からインパクトでフェースをスクエアに戻すのは結構大変なんです。』

 

『このときの腕と体の動きを、スイングスキャンの測定データで確認してみましょう。』

スイングスキャンで測定した腕、胸、骨盤を中心とした54か所のデータ。(この数字だけ見ても何がなんだかわかりません。)

このデータをもとに折れ線グラフを作り、体の各部分毎に理想とするプロゴルファーのデータ(ピンクの線)と比較すると、KAZさん(グレーの線)のスイングの特徴が見えてきます。

 

『トップからダウンにかけて、左手首のヒンジがマイナス側に大きく動いてますね。これは、左手首が手の甲側に折れているということです(背屈)。この動きはトップでシャフトがクロスして、フェースが開く動きと連動します。』

 

『トップで作ったコックもインパクトで戻りすぎているので、手が浮いてしまっています。』

 

『トップで左手首を手のひら側に折り(掌屈)、コックをキープできれば、このようにハンドファーストで手元の低いインパクトを作れます。このインパクトの形だと、フェースが閉じて強い球を打てます。』

『う~ん。インパクトのカタチがだいぶ違いますね。』

 

インパクトの手のカタチをもとに算出した、KAZさんの”つかまり指数”は0です。プロレベルになれば、30くらいになりますがスコア90前後のアマチュアの方は、だいたい0くらいの数値の方が多いですね。』

『そうかぁ。フッカーだから自分では”つかまり指数”は高いもんだと思ってたけど。逆なんですね。最近80台がなかなか出ないのを物語っているような、スイングレベルだなぁ。。。』

オフィシャルハンデ12.1で、70台でもラウンドするKAZさんですが、最近ちょっとゴルフの調子が悪いようです。

 

『反面、体の動きは凄く良いです。体の動きでいえば、レベル4か5くらいなので、手のカタチを練習して身につければ、一気にレベルアップできますよ!』

 

『まず、KAZさんのスイングタイプはFタイプなので、本来なら左手甲が正面を向くフックグリップが合いやすいんですが、今はスクエアグリップになっています。これをスイングスキャンのライブ機能で確認してみましょう。』

KAZさんに普段通りのグリップをしてもらうと、左手の回旋角度は23度でした。これを本来の自然な回旋角度と同じ38度に合わせます。

『そうか~。フックが恐くて、自然とスクエアグリップになってましたわ。画面見ながら合わせると、わかりやすいですね。』

 

『トップで左手首が背屈してクラブがクロスすると、クラブは自然と立って下りてきます。後ろから見るとダウンスイングでクラブは首のあたりを通ってますね。この状態でインパクトしようとすると、、、』

『コックがほどけて、手が浮いた状態のインパクトになってしまいます。』

では、これらの解析結果をもとに、宮川部長にワンポイントレッスンをしてもらいましょう。

 

スイングスキャンレッスン

『まず、スイング中に手と体の位置関係を崩さないように。おへそにグリップエンドをくっつけて体とクラブを同調させながら、テークバックしてみましょう。手でクラブをひょいっと上げてしまうと、体の動きと同調せずに軌道から外れてしまいます。』

『そうですか。縦振りを意識しすぎていたかもしれません。』

 

ハーフバックまでは体と腕を同調させて、トップでは左手首を背屈しないように掌屈を意識すれば、シャフトクロスが防げてフェースが開きづらくなります。難しいかもしれませんが、やってみましょう。』

今までの癖がいきなり治るなんてことはありませんが、スイングスキャンで体の動きの数値を確認しながら、繰り返し体に覚えこまします。

繰り返すうちに、徐々にダウンスイングの軌道が変わってきました。

 

当初(右画像)は、後ろから見ると首元からクラブが下りていましたが、練習するうちに肩口からクラブが下りてくるようになりました。

インパクト時の姿も一目瞭然。右肩が下がり、手の位置も低くなっています。

 

『違和感はあると思いますが、練習を続けてもらって徐々に身についていけば、”つかまり指数”の数値もあがってきますよ。』

実際、練習してからのKAZさんの”つかまり指数”はにあがっていました。

『お~ホントですね!すぐには難しそうだけど、意識して練習してみます。』

 

最後にドライバーを打つと、、、

スライス気味だった球筋もつかまってきました。ストレートかドローボールの強い弾道になっています。

 

『左に行くのを嫌がっているうちに、自然と逃がすような(フェースを開く)動きが身に付いたのかもしれませんね。FタイプスイングのKAZさんは、手でつかまるカタチを作って、後はどんどん体を使って振っていけばもっと距離も出るし球筋も安定しますよ!』

『なるほど。今までは無意識に手を使い過ぎて調整していたんですね、とりあえずヒンジコックの練習してみます。ど~もでした!』

ということで、もともと70台でラウンドする上級者の方も、いつの間にかスイングの癖のようなものが身について、調子が悪くなってしまうケースも多いようです。癖は最大の武器であり弱点であると言いますが、自分の癖を把握し改良していけば、ゴルフの壁を突破する強力な武器に成りえます。

 

ということで、今回のスペシャルゲストはKAZさんに登場いただきました!ちなみに現場体験主義のKAZさんには、早速スイングスキャン体験の模様を『ゴルフ体験主義』にアップしていただきました。ライブ感あふれる記事、ありがとうございます!

■ゴルフ体験主義『サイエンスフィット』体験記事はこちら

 

さて、新サイエンスフィット日記【スペシャルゲスト登場編】ですが、(いつものことながら)男性が続きましたので、そろそろ女性にも登場いただきたいと思います。次回のゲストはゴルフ業界を縦横無尽に駆け巡る、あの方の登場です!お楽しみに。

 

つづく

Hole 50 スイングスキャンをゲストが体験!⑤オグ店長

熱狂ゴルファーの皆さま、こんにちは。

PRGRで販促を担当しております、Nです。

ゴルフメーカーPRGRが誇る、科学的なスイング解析とレッスンを融合させたゴルフ上達メソッド『サイエンス・フィット』に通って、楽しく・真剣にレベルアップを目指すゴルファーの姿を追い続ける”ほぼ”リアルドキュメントブログ、サイエンスフィット日記

自らの限界を突破するための戦い『サイエンスフィット日記オープン』に向けて練習を続ける日記メンバーですが、ただいま新型コロナウイルスの影響により彼らもスタジオでの練習は控えております。

ということで、今は様々なゲストの方にサイエンスフィット・スイングスキャンを体験いただいた模様を紹介させていただいております。(体験いただいたのは、新型コロナウイルスが大きな影響を及ぼすちょっと前です)

 

なお、現在PRGR直営店は、新型コロナウイルスの感染拡大、防止のため休業とさせていただいております。

 

『直営店休業は非常に残念ですが、スタッフとお客様の安全を第一に考えた結果なので、何卒ご理解くださいませ。なお直営店休業中は逆に当ブログの更新頻度を上げ、今まで以上に皆さまとWEB上で濃厚接触していきたいと考えておりますので、どうぞお付き合いくださいませ。』

 

スペシャルゲスト登場!

■東京・銀座

ということで今回もスペシャルゲストのスイングスキャン体験を見届けるべく、PRGR GINZA EXにやって来ました。

さぁ、今回のゲストは!?

 

 

 

『あ!オグ店長、ご来店ありがとうございます。』

 

『どうも!Nさん、よろしくお願いします。』

 

今回ご来店いただいたのは、ゴルフライターとクラブフィッターとクラフトマンという3つの顔を持つ、小倉さん(通称オグ店長)です。

前回登場いただいたQPさんが運営するゴルフスタジオ、ゴルフフィールズのユニオンゴルフ店を任されるオグ店長ですが、前職は某有名ゴルフ雑誌の編集マンでした。その経験を生かして、今も様々なゴルフ雑誌やWEBサイトにゴルフギア関連の記事を執筆しております。

また、千葉県八千代市のゴルフ練習場、ユニオンゴルフクラブ内にあるショップでは、弾道測定器を用いたクラブフィッティングとクラブ組み立てをおこない、多くのお客様から信頼される名物店長としても有名な方なのです。

※本日がオープン3周年という、ゴルフフィールズ ユニオンゴルフ店。おめでとうございます!

 

そんな、オグ店長のウォーミングアップの模様がこちら

ビシッ!!

おー!さすが、切れの良いショットです。オグ店長もまた、ジュニア時代から競技ゴルフのキャリアを持つ、本格ゴルファーなのです。そんなオグ店長への解析は、今回もPRGRサイエンスフィット直営統括部の宮川部長にお願いします。

 

『よろしくお願いします。ところで、今何か気になってる部分とか、取り組んでいることとかありますか?』

 

『よろしくお願いします!そうですね、仕事上、色んなクラブを試打するので、あまりスイングをどうしようというのは今は無いんですよね。一応、試打の際は見映えも考えてドローで打つようにしてるんですが、普段はフェードです。強いて言えば、ショートアイアンが飛ばないんです。自分、元々左利きなので、あまり打ち込んだりできないんですよね。もっと飛ばせるように厚くインパクトしたいんです。』

ここにもいました人間試打マシーン。職業上さまざまなクラブを打って評価しないといけないので、スイングは極力変えないようにしているようです。

 

スイングスキャン測定

では、さっそく測定ウェアを着用してもらい、スイングスキャン測定に入ります。

数発ショットすれば、クラブヘッドの動き、シャフトの動き、体の各部の動きを詳細にデータ化できます。

最後に【ナチュラルプロネーション測定】をおこない、自身の骨格からどのようなスイングタイプが合いやすいかを判別します。

ナチュラルプロネーション測定】は、アドレスで腕を脱力した状態での左手甲の角度を測定します。その角度(自身の骨格)によって、推奨するスイング、目指すべく数値が異なってくるのです。

 

スイングスキャン解析

解析結果の説明については、椅子に掛けていただき、じっくり聞いていただきます。

 

『まず、クラブヘッドの動き、シャフトの動き、そして体の動きを解析した結果を、レーダーチャートで表したものがこちらです。』

上から、ヘッド挙動、シャフト挙動、体の動きの評価ですが、総じてポイントが高く、バランスの良いスイングです。さすがハイレベルゴルファー!

 

『順に説明しますね。まずヘッド挙動ですが、【インサイドアウト・アッパーブロー軌道】のAゾーン。その中でもインサイドアウトの度合いが少ない男子プロゾーンです。ヘッドスピードの速い人はこのゾーンにいるのがベストですね。』

 

『次にシャフト挙動です。テークバックとトップのフェース角度も理想的。フェース管理がしっかり出来ています。』

 

『スイング中のタメの大きさを測定するアンコック角も125度ありますので、しっかりタメが作れていますね。』

 

『そして【ナチュラルプロネーション】を測定した結果ですが、オグ店長の左手甲の角度は24度でした。アドレスで手をだらんと脱力して自然な状態にすると、左手甲が左を向くEタイプですね。このタイプは、インパクトでも左手甲が左を向きやすいので、腕の回旋を積極的に使ってボールをとらえるのに適したタイプです。』

 

『お、今までのゲストは、左手甲が正面を向くFタイプ(体の回転でボールをつかまえるのに適したタイプ)が多かったけど、久々のEタイプ!』

 

『でもちょっと気になるのは、オグ店長のアドレスでの左手甲の角度は43度なんです。自然な状態(ナチュラルプロネーション)だと24度なのに、アドレスでは43度って、ちょっと無理しているということですよね。』

 

『そうなんですか。あまり意識していなかったですね。』

 

『ちなみに、インパクト時の左手甲の角度は35度なのでアドレス時よりも8度も戻りすぎているということです。ということは、フェースも返りすぎてしまうので、その他の部分の動きで調整して上手くスクエアに当てているということになります。

 

『なるほど、色んなクラブを打つから自然とアジャストする癖がついてるのかもしれませんね。』

どんなクラブでも打ててしまうという、試打職人の職業病かもしれません。

たしかにスイング中の体の動きを折れ線グラフ化したものを確認すると、オグ店長の体の動き(グレーの線)はプロの理想的な動き(ピンクの線)と見事にリンクしていますが、

腕の動きは、理想的な動きと比べてちょっと違った動きをしています。

 

『具体的には、そのまま振ると引っかかるから、トップで左手首を背屈(手の甲側に折れる)させて、ちょっと逃がしてますね。あとはインパクト時のコックの角度が54度。これはちょっと手を浮かせてフェースが被らない様にしているんだと思いますが、できれば20度くらいにしたいですね。』

 

『そうか、自分がショートアイアンが飛ばないのも、インパクトで手が浮いてロフトがついていたのが原因なんでしょうね。よくわかりました。』

ちょっとの説明で自分のスイングのメカニズムを把握し、理解いただきました。さすが名クラブフィッターです。

 

『ちなみに、これらの測定値を総合して算出した、オグ店長の”つかまり指数”は12です。アベレージゴルファーの平均値はマイナス数値になるのでハイレベルな数値ですが、アドレス時のグリップを調整したらもうちょっと改善するかもしれませんね。』

”つかまり指数”を構成するのは、インパクト時の手首のヒンジ角、回旋(ローテーション)具合、ヒンジ角となります。プロ、上級者ほど、この数値が高くなります。

これらの解析結果を踏まえて、宮川部長にワンポイントレッスンをしてもらいましょう。

 

スイングスキャン・レッスン

 

『まず自分(の骨格)にとって、一番自然な形でグリップしてみましょう。』

 

『オグ店長の自然な形というのは、左手甲の角度が24度です。』

 

『この数値を実際にスイングスキャンの画面を見ながら確認しましょう。』

 

『おー!なるほど。そうか、今まではだいぶフックに握っていたんですね。画面を見ながらだと、細かい数値でもぴったり合わせやすい。』

 

『あとはクラブの動かし方ですね。Eタイプの人は、スイング中、積極的にフェースローテーションを使っていきたいので、練習器具のフレループを使って練習しましょう。』

 

『スイング中に、先端の青いボールが大きく動いて、グリップが”ぐりん”と捩れるような動きをすればOKです。この動きができれば、インパクトでの手の位置は低くなります。』

 

『おー!そうか。この練習器具は、ヘッドの重心距離が極端に長いクラブみたいなものですね。フェースターンがうまくできると、グリップが捩れる感じが伝わってきます。』

 

『そうですね。逆にFタイプの人は、グリップが”ぐりん”とならないように、なるべくフェースターンをしないような練習をするのに、このフレループは効果的なんです。同じ練習器具でもスイングタイプによって使い方を変えると、より効果が出ます。』

 

そうして最後にドライバーを打って、練習の成果を確認します。

弾道も、きれいなストレートボールになっています。

 

『普段、お客様のスイングや弾道を見て最適クラブをフィッティングしていますが、自分のスイングも定期的に見ないとダメですね。クラブに合わせてアジャストしてると、気づかないうちにスイングにも影響が出てしまうのかもしれません。今日はありがとうございました!』

ということで今回は、どんなクラブでも打ててしまう試打職人のスイングのメンテナンスをさせていただきました。普段お客さんの体のメンテナンスをするマッサージ師ほど、自分の体のメンテナンスのためにマッサージを受けないといけない。というのと同じような感じでしょうか。(違ったらすいません。)

 

サイエンスフィット・スイングスキャンのゲスト体験編。次回のゲストは、ゴルフ業界とはほんのちょっとだけ離れている方の登場です。

お楽しみに!

 

つづく

 

Hole 49 スイングスキャンをゲストが体験!④QPさん

熱狂ゴルファーの皆さま、こんにちは。

PRGRで販促を担当しております、Nです。

ゴルフメーカーPRGRが誇る、科学的なスイング解析とレッスンを融合させたゴルフ上達メソッド『サイエンス・フィット』に通って、楽しく・真剣にレベルアップを目指すゴルファーの姿を追い続ける”ほぼ”リアルドキュメントブログ、サイエンスフィット日記

自らの限界を突破するための戦い『サイエンスフィット日記オープン』に向けて練習を続ける日記メンバーですが、ただいま新型コロナウイルスの影響により彼らもスタジオでの練習は控えております。

ということで、今はさまざまなゲストの方にサイエンスフィット・スイングスキャンを体験いただいた模様を紹介させていただいております。

(体験いただいたのは、新型コロナウイルスが大きな影響を及ぼすちょっと前です。)

 

スペシャルゲスト登場!

■東京 銀座

夜の帳が下りた日本一の繁華街、銀座のはずれ。今回もスペシャルゲストのスイングスキャン体験を見届けるべく、PRGR GINZA EXにやって来ました。

どうやら、ゲストはもう解析ブースに入っているようです。

なかを覗いてみると、、、

 

 

『あ!』

 

 

 

 

この真冬に、半袖姿のわんぱく男子が。

 

『おー!Nちゃん。お疲れ!』

 

『QPさん、ご来店ありがとうございます!!』

 

そうです。今回のゲストはティーチングプロの関雅史さん(通称QPさん)です。

 

日本プロゴルフ協会A級ティーチングプロの資格を持つQPさんですが、そのバイタリティで多くのゴルフメディアで大活躍している方です。CS放送ゴルフネットワーク『ギア猿』や、BSテレ東の日曜朝の人気番組『ゴルフ 天下たい平』など、テレビの中でも軽快なトークで番組を盛り上げるQPさん。お笑い芸人だと思っている人もいるかもしれませんが、もう一度言います。プロゴルファーです

自身の運営するゴルフスタジオ『ゴルフフィールズ』ではレッスンとクラブフィッティングをおこない、ツアープロコーチとしても女子プロゴルファーをサポートするQPさん。ティーチングプロとしての活動もしっかりおこなっているのです。

 

サイエンスフィット日記スイングスキャン体験では、はじめてのプロゴルファーの登場です。ゴルファーを教えるプロへのスイングスキャンということで、いつもと違った解析内容が見られるかもしれません。

ちなみに、QPさんは現在、『PGAティーチングプロ選手権大会』の優勝と、優勝者に与えられる国内メジャートーナメント『日本プロ選手権』への出場を目指し、自らも日々練習を続けているのです。

 

『やっぱり年とともにだんだん飛距離が落ちてきたけど、やっぱり試合で戦うためにはもっと飛ばしたい!そこらへんも解析してほしいな。』

ドラコン大会で叩き出した382ヤードという大記録をもっているQPさんですが、更なる飛距離アップも目指してトレーニングしているようです。

 

 

プロゴルファーのスイングスキャン計測

今回も、もちろん解析はPRGRサイエンスフィット直営統括部の宮川部長にお願いします。同じPGAティーチングプロ同士、お互い共感する部分や得るものも多いでしょう。

測定マークが取り付けられたウェアを着て、準備完了。

QPさんのテンションがあがってきました。

※プロゴルファーです。

 

ブース内の7ヶ所に設置された計測カメラで体中に付けられた測定マークを読み取り、画面上にQPさんのアバター(分身)を出現させます。

自分の分身が画面に現れたことに興奮して、『ギア猿』ポーズで踊りだすQPさん。テンションが上げ止まりません。

※プロゴルファーです。

 

『え~、、、じゃあそろそろ打ってもらっていいでしょうか?』

 

『すいません!じゃあ、行きますね~』

 

ドゴーーーン!!

いきなり凄い迫力のショットです!!

 

最後にアドレスで腕を脱力した状態を測定し、ナチュラルプロネーションを測定します。この時の左手甲の角度で、自身に適したスイングタイプを判別します。

 

 

と、

その模様を解析ブースの外から見つめる人影が。

 

スペシャルゲストの弟子登場!

これは、、、

なんと。

サイエンスフィット日記メンバーのK君でした!!

 

『QPさんがGINZA EXに来るって噂を聞きつけまして、久しぶりにお会いしたくて来てしまいました。』

そうなんです。実はサイエンスフィット日記開始直後の2年半前に、武者修行のひとつとしてQPさんとラウンドしていたK君。その際に色々なアドバイスをいただいたので、K君にとってQPさんは師匠なのです。(ちなみに前回ゲスト出演していただいたゴルフライターのコヤマさんも一緒にラウンドしてました。)

■K君とQPさん、コヤマさんのラウンドの模様はこちら

 

スイングスキャン解析

いつの間にかK君もブース内に入り込み、スイングスキャン解析が始まりました。

 

『まずは、インパクト時のクラブヘッドの動きを確認します。QPさんは【インサイドアウト・アッパーブロー軌道】のAゾーンスイングですね。その中でもほぼスクエアに近い男子プロゾーンです。ヘッドスピードが速い男子プロは、極端なインサイドアウト軌道だとボールが曲がり過ぎるので、このゾーンは理想的ですね。』

 

『次にシャフトの動きの計測結果を解析します。リストターンか、ボディターンかを判断するリストターン比率は9.7なので、バランスの良いミッドターン(中間)タイプですね。』

説明を聞いているうちに居ても立ってもいられなくなり、すぐ後ろでフレループを振り出すK君。危ないなぁ。

 

『スイング中のフェース角を確認すると、ややフェースが閉じ気味ですね。おそらくこれは意図があるんでしょう。』

 

『はい。あまりフェースローテーションを使わない様に、テークバックではちょっとフェースをシャット(閉じる)にして、アップライトに振るようにしているんです。』

プロゴルファーの平均的数値より、15度ほどトップでフェースが閉じていますが、狙ってやっていることが狙い通りできているということになります。

※QPさんのトップでのフェース角を再現してみるK君。普段のK君の場合は一般アマチュア以上にフェースが開いています。

 

『QPさんが凄いのは、【アンコック角】ですね。ダウンスイングで最加速時の地面に対するシャフトの角度を計測するんですが、一般的なアマチュアが約90度、プロが約140度なのに対して、QPさんは200度。ダウンスイングで強烈に”タメ”を作っているということです。』

この強烈な”タメ”が爆発的な飛距離を生んでいるのでしょう。

 

※アンコック角200度を再現してみるK君。普段の彼のアンコック角は80度。タメほどけまくりです。

 

『では、次にスイングスキャンの解析結果を見てみましょう。』

スイング中の体の各部分の詳細なデータを計測したスイングスキャンデータ。

 

『まず、アドレス時の自然な状態での手の向きを測定した【ナチュラルプロネーション】ですが、QPさんの左手の甲の角度は53度。手の甲がほぼ正面を向いていますね。これはインパクトで自然に左手甲が正面を向くタイプ(Fタイプ)なので、グリップはフックグリップにして、体の回転でボールをつかまえるのに適したスイングタイプです。』

K君に表現してもらいましょう。

ちょっとやりすぎですがこんな感じです。Eタイプスイングの人は、逆に手の甲が横を向くので、腕のローテーションでボールを捕らえるのに適したタイプとなります。

 

『QPさんの体の動き(グレーの折れ線)を見ると、理想値であるプロゴルファーの動き(ピンクの折れ線)とほぼ同じです。これはもう、理想通りの体の動きをしているということです。』

 

『注目していただきたいのは、手でどれだけボールをつかまえる形が作れているかという”つかまり指数”ですね。この数値が高ければ高いほど、スイングレベルが高いということですが、QPさんの数値は100切りゴルファーと同じくらいのマイナス20です。』

 

『え~!?マイナス(笑)』

 

『何がおもしろいんだよ。コラ。』

 

『す、すいません!!(汗)』

いつも笑顔のQPさんですが、高校時代はバリバリ体育会系の某名門強豪ゴルフ部出身ですので、口の利き方には注意しましょう。

 

スペシャルゲストのスイングスキャンレッスン

 

『QPさんはアドレスではスクエアグリップで握っている(27度)んですが、インパクトでは手の甲が正面を向いている(52度)ので、腕の回旋が戻っていない(▲25度)という判定になって”つかまり指数”が低い数値になっています。でもこれは一般的なアマチュアの腕の振り遅れとは違って、敢えてそうしているので一概にダメだという訳ではありません。』

 

『そうですね。最近距離を出すために球筋をドローにしているんですが、やっぱり左には行かせたく無いので、スクエアグリップにしているんです。』

 

『ボールのつかまえ方としては、フックに握ってスイング中にフェースローテーションを抑えて体主導でスイングするか、スクエアに握ってフェースローテーションを積極的に使うか、という方法がありますが、QPさんのスイングタイプはFタイプなので、より自分の骨格に合ったスイングはフックグリップでの体主導のスイングなんだと思います。』

 

※K君のイメージするFタイプスイングのインパクト。実際の本人のスイングは体が起き上がって手も浮きまくりです。

 

『なるほど!スクエアにグリップしていた割にはちょっとフェースローテーションが少なかったのかもしれませんね。逆にフックグリップにしたらもっと思い切って振っていけて距離も出そうです。ちょっと試してみたいと思います。』

さっそくスイングを試してみるQPさん。ショット毎にスイングスキャンの数値を確認し、その成果を確かめています。

 

『いや~、スイングスキャン面白い!自分のスイングを数値で可視化できるから、目指すべき姿に向けてそれが合っているのかどうかが確認できる。フックグリップにすると、より体を使えてインパクトでも骨盤が開けてきた。スイングスキャンいいなぁ~。うちのスタジオにも欲しいなぁ~!練習行きたくなるなぁー!!!』

プロゴルファーも自分のスイングの完成を目指して、日々研究と練習を続けています。スイングスキャンはその成果を確認するのにも非常に役立つことを証明していただきました。

 

と言うわけで、QPさんのスイングスキャン体験は終了。スイング作りを完成させ、今年のティーチングプロ選手権で悲願の優勝を成し遂げてもらえるよう、我々も応援したいと思います。

 

 

意外な人気者

帰り支度をするQPさん。

 

 

と、

レジでマジックを持って、何かを書いているK君を発見。

 

『何やってるの?』

 

『あ、”サイエンスフィット日記”の読者の方が、PRGR GINZA EXに通っていただいてまして、その読者の方から”K君のサインが欲しい”と依頼をいただいたようなので、サインしてるんです。』

 

ゴルフ業界ナンバー1の人気を誇るQPさんですが、サイエンスフィット日記ナンバー1の人気を誇るK君の人気っぷりに、驚きを隠せない様子。

 

『ふ、ふ~ん。。。凄いね。じゃあ、これからNちゃんと飯行くんだけど、K君も来いよ。』

 

QPさんのお悩み相談室

■東京 銀座

ということで場所を移して、急遽QPさんから世の中に顔を晒すことについての心構え、人気者であるが故の立ち居振る舞いや苦悩などについて、レクチャーを受けるK君。

かなり真剣な表情でK君と話し込む、素のQPさん。いつも雑誌やテレビ画面で見る表情とはまるで違います。

 

『まぁ、どういう風に見られているかというのを意識するのも大事だけど、テレビとかはやっぱり反射神経が大事だね。目に入ったもの全てに対してボケていく。相手のボケに対しても、しっかり拾ってエラーしない。これは日ごろからの訓練がものを言うのよ。』

 

『は、はぁ。。。』

 

『じゃあさ、ここにナイフがあるわけじゃん。これでボケてみてよ。3・2・1、はい!』

 

『ええ?う、ううう。。。”さ、刺すぞ、このヤロウ”。』

 

 

教育県といわれる長野県出身で、白球を追いかけることに青春を捧げたK君にはボケるという概念自体ありません。K君から必死に搾り出されたボケ(脅迫)で一気に酔いが醒めて、完全にエラーするQPさん。

※そもそもK君の活躍の場は当ブログのみなので、反射神経も気の利いたコメントもまったく必要ありません。

 

『ところで、、、QPさん以前に比べて痩せましたよね?僕、最近かなり太ってきちゃって、、、どんなダイエットしてるんですか?』

 

『そうなんですよ!あのですね、やっぱり見た目はちゃんとしなきゃなと思ってですね。ダイエットしようと、食事の前に千切りキャベツを食べてたんですけど全然痩せない!なんでかな~。と思ってたら、番組共演者の人に、”QPちゃん!どんぶり飯食う前に、どんぶりいっぱいのキャベツ食っても痩せるわけないじゃん!!”って言われてね。そりゃそうだと。どんだけ胃を広げるつもりだと。フードファイターの朝練か!?っての。』

 

『で、簡単に言うと、朝キャベツをやめて、ご飯をお茶碗半分にして、食べる量を減らしたんです。』

K君に対しての口調が変わるQPさん。

 

『ちなみにQPさん、Kはずっとがんばって練習してるんですけど、なかなかスコアに現われなくて。何か秘訣とか無いですかねぇ?』

 

『そうか、そうねぇ。。。うちの生徒さんで、ずーっと90が切れなかった人がいるんだけど、あることを意識したら、すぐに70台が出ました。さて、何でしょう?』

 

『え?う、ううう。。。じゅ、16番ホールで帰った。』

 

『そこはボケなくてもいいんだよ!』

 

『答えはね、全てのショットでボールをつかまえるように意識したからです。』

 

『フックボールにしたということですか?』

 

『違いま~す。』

勢いを取り戻すQPさん。

 

『クラブフェースとボールとの接触時間というのかな、これを長くしたいんです。しっかりボールをつかまえて押す意識が大事です。プロゴルファーはこれをすごく意識してるんです。ちなみにプロのクラブって見たことあります?すっごくフェースが開いてるように見えると思うんだけど、これはインパクトでボールをフェースで包み込むようにして、押す為なんです。ドライバーからパターまで、しっかりボールを押すこと。アプローチの場合はフェースにボールを乗せること。これがプロの言う”つかまり”なんです。そういった意味では、スイングスキャンの”つかまり指数”っていうのも同じ考えですね。』

 

 

『なるほど!僕はボールに当てることだけを考えていたかもしれません。しっかりつかまえてボールを押す意識を持つことが大事なんですね。』

お笑いの能力はまったく身につきませんでしたが、70台に向けてのヒントをもらったK君。

師匠からの数々のアドバイスが、K君の明日への活力になります。

 

『あ!!もうこんな時間。娘を寝かしつけないといけないから、帰らなきゃ!!』

 

『え!?ホントだ。僕も息子をお風呂に入れるのが日課なので、そろそろ失礼します。今日は本当にありがとうございました!!』

そう言い残してバタバタと家路を急ぐふたりのお父さん。家族を大事にしながら、更なるゴルフの高みを目指しているという意味では、似た者同士なのかもしれません。

 

ということで、サイエンスフィット日記、スペシャルゲスト編4回目のゲストは、ゴルフ業界の人気者QP関プロに登場いただきました。

さぁ、次回のゲストはどなたでしょうか?お楽しみに!

 

つづく

Hole 48 スイングスキャンをゲストが体験!③ コヤマカズヒロさん

熱狂ゴルファーの皆さま、こんにちは。

PRGRで販促を担当しております、Nです。

ゴルフメーカーPRGRが誇る、科学的なスイング解析とレッスンを融合させたゴルフ上達メソッド『サイエンス・フィット』に通って、楽しく・真剣にレベルアップを目指すゴルファーの姿を追い続ける”ほぼ”リアルドキュメントブログ、サイエンスフィット日記

自らの限界を突破するための戦い『サイエンスフィット日記オープン』に向けて練習を続ける日記メンバーですが、ただいま新型コロナウイルスの影響により彼らもスタジオでの練習は控えております。

ということで、今はさまざまなゲストの方にサイエンスフィット・スイングスキャンを体験いただいた模様を紹介させていただいております。

※体験いただいたのは、新型コロナウイルスが大きな影響を及ぼすちょっと前です

 

そんな状況ですが、このたび遂に、次のようなの判断を下すこととなりました。

 

■詳しくはこちら

 

『誠に申し訳ございませんが3月16日から3月22日の間、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、PRGR直営店(サイエンスフィット・スクール・ショップ)を休業することといたしました。非常に残念ですが、スタッフとお客様の安全を第一に考えた結果なので、何卒ご理解くださいませ。なお、直営店休業中は当ブログも更新頻度を上げ、今まで以上に皆さまとWEB上で濃厚接触していきたいと考えておりますので、どうぞお付き合いくださいませ。』

 

 

スペシャルゲスト登場!

■東京・銀座 新型コロナウイルス騒動前

ということで今回もスペシャルゲストのスイングスキャン体験を見届けるべく、PRGR GINZA EXにやって来ました。

さぁ、今回のゲストの方はこの方です!

 

 

 

 

エレガントでインテリジェンス溢れる雰囲気を身に纏う、この男性。実はもうひとつの顔があるのです。

 

 

 

 

 

そうです。今回のスペシャルゲストは、有名ゴルフギアライター(もしくはゴルフトレンドウォッチャー)のコヤマカズヒロさんです!

 

『おー、コヤマさん!来店ありがとうございます。』

 

『どうも~、お疲れ様です~♪』

いくつもの有名ゴルフ雑誌、ゴルフ関連サイトで活躍する売れっ子ギアライターのコヤマさんです。CS放送ゴルフネットワークの人気番組『みんなのPGAツアー』で、PGAツアープロの最新ギアを紹介しているインテルジェンス溢れるなめこの正体もコヤマさんなのです。

そのほかにも、話題のクラブの試打検証をおこなう人気YouTubeチャンネル『試打ラボ しだるTV』を運営していたり、ゴルフ関連のトレンドに非常に敏感な方なのです。

■試打ラボ しだるTVはこちら

自身も5下ハンデのハイレベルゴルファーでありながら、数年前から某有名コーチとともにスイング改造をおこなっているというコヤマさん。今日はそのスイングの完成具合を確認していただくために、無理やりサイエンスフィットにお呼びしたのでした。

 

『ちなみに、全く関係ないけど、、、ちょっとスリムになりました?』

 

『そうなんですよ~、今ダイエットしてて、半年で10㎏痩せたんですよ~♪』

エレガントな大人の色気漂う、そんなキレキレのコヤマさんのショットがこちら。

さすが綺麗なスイングをしています。早速そのスイングの全貌を明らかにするため、スイングスキャン解析をおこないます。測定用ウェアを着てもらい、

数発ショットしていただきます。

インパクトで骨盤が開き、右ひじは曲がったままインパクトを迎えています。このカタチを作れるひとはなかなかいません。弾道シミュレーションの結果は、きれいなフェードボールで252ヤードショット。安定しています。

結果は素晴らしいのですが、そのスイングの中身がどうなっているのか、非常に興味がありますので今回もPRGRサイエンスフィット直営統括部の宮川部長に解析してもらいましょう。

 

スイングスキャン解析

『コヤマさんのスイング診断ですが、インパクト前後のヘッドの動き、シャフトの動き、体の動きをそれぞれレーダーチャートで表したのがこの表です。レーダーチャートの面積が大きいほど優れているということになります。』

 

『おや?シャフト解析というのがちょっと小さいですね。。。』

どういうことでしょうか。宮川部長から解析結果を説明してもらいましょう。

 

『まず、インパクト直前のヘッドの動きを解析した結果ですが、コヤマさんのスイングタイプは【インサイドアウト・アッパー軌道】のAゾーンスイングです。Aゾーンのなかでも、ややインサイドアウトの度合いの大きい女子プロゴルファーゾーンですね。ヘッドスピードを効率的に飛距離に変えられるスイングです。』

ちなみにサイエンスフィットでの膨大な測定データを集計すると、一般アマチュアの約50%が【アウトサイドイン・アッパーブロー軌道】のBゾーンスイング。約20%が【アウトサイドイン・ダウンブロー軌道】のCゾーンスイングで、全体の約70%がアウトサイドイン軌道のスライスが出やすいスイングです。

 

『そしてアドレスから、インパクトのスイング中のシャフト挙動を測定したのがこの画面です。』

『リストターン比率というのは、ざっくり言うと10より多くなればなるほど、ダウンスイングでリストを使ってタメを作るタイプ。少なくなれば、リストでタメを作らないタイプです。コヤマさんは7.2なのでリストを使わない、ボディーターンタイプです。』

 

『ふむふむ。たしかに今取り組んでいるスイングは、振り子のようにリストを使うのとは対極な、吊り子のようなイメージで振るのでリストは使いませんね♪』

 

『ちなみにレーダーグラフの数値が小さくなっていたのは、アンコック角が少なかったからですね。』

『ダウンスイングでの地面に対するシャフトの角度を測定したもので、男子プロ平均は140度、一般的なアマチュアは90度くらいですが、コヤマさんは71度なのでタメがほどけるのが早いということになります。』

 

『なるほど、エキセントリック収縮を使った2点吊り子スイングに取り組んでいるので、こういう数値になるんですね。自分の目指しているスイングでもあるので納得です♪』

 

『はい。これはあくまでも目安なので、この数値が良い、悪いというより、クラブがどのような動きをしているか、確認いただければ良いと思います。』

エレガントかつインテリジェスが強すぎて、私には何を言っているのかさっぱりわかりませんが、ふたりの間では十分にキャッチボールができているようです。

 

『では、次はスイング中の体の動きをスイングスキャンで計測した結果を確認してみましょう。ヘッド挙動とシャフト挙動はあくまでもクラブの動きですが、クラブを動かしている体そのものがどのような動きをしているのかを解析します。』

膨大な測定データの中で、まずはスイング中の手の動きを解析し、ボールをどれだけ捕まえられるカタチを作っているかという”つかまり指数”に注目します。

この”つかまり指数”が高ければ高いほど、プロ、上級者レベルということになります。

 

『基本的に、プロはボールを捕まえるカタチを作ってインパクトを迎えます。この形を作れば、あとは体をいかに開いていくか、体重をいかに乗せていくかで方向性と初速をあげていくんです。この手の形ができていないと、球筋は安定しないし、ボールに上手くパワーを伝えられません。』

ちなみにコヤマさんの”つかまり指数”は13。さすが70台でラウンドするレベルのゴルファーです。

なお、スコア100前後の一般ゴルファーを測定すると、”つかまり指数”はだいたいマイナス数値になるようです。

 

”つかまり指数”を構成する手の動きを詳細に計測した結果がこちら。

※グレーの折れ線が理想とするプロのスイング。ピンクの折れ線がコヤマさんの動きを表しています。

 

スイングスキャン・レッスン

『やはり全体的に、コックやヒンジをあまり使わないスイングですね。こういうスイングを目指されているので問題無いと思いますが、強いて言えばスイング中にちょっと骨盤の動きが少ないですね。結果的にインパクトでやや体が起き上がっています。』

 

『これはアドレスがかかと体重で、やや棒立ちになってしまっているのが原因かもしれません。上体を股関節からもう少し前に倒すイメージでアドレスをしてもらえれば、インパクトで上体が起き上がりにくいですよ。プロはよく"骨盤を入れる”って言いますね。』

ちなみにPRGR GINZA EXでは、スイング中の体重移動、荷重などの数値を測定できる計測器『スイングカタリスト』を設置しております。(これが他のPRGR直営店と料金が違う理由です)

 

『OH!そうですか。それはわからなかった。でも具体的に”骨盤を入れる”ってどういう感じなんでしょう。』

 

『そうですね、では実際にスイングスキャンを見ながらアドレスしてみましょう。骨盤が17度くらい前に倒れるように調整してみてください。』

スイングスキャンのライブ機能で、画面を見ながら前傾するコヤマさん。

 

『ああ、なるほど!わかりやすいです。これくらいのイメージですね。自分で動かして調整できるから、理解しやすい♪』

 

アドレスを整えて、

ショット!

バキィーーーン

アドレスの前傾を深めると”つかまり指数”も23にあがりました。そして弾道はよりストレートになっています。

 

『うお~、凄いですね。一生懸命練習してもなかなか上達しない人や、壁にぶつかっている人に、スイングスキャンはおすすめしたいです。データにとらわれ過ぎるのもよくないけど、データを使ってしっかり説明してもらえるので、わかりやすくて身に付きそうです♪』

最後にしっかり”骨盤を入れた"状態で、スイングを確認するコヤマさん。エレガントでありながら、何とも熱心な方でした。

なお、ツアー情報、ギア情報など満載でゴルファーに大人気のウェブメディア『みんなのゴルフダイジェスト』に、さっそくコヤマさんのスイングスキャンの体験レポートをアップしていただきました。インテリジェンス溢れる深い内容の記事をぜひご覧ください!

■コヤマさんのスイングスキャン体験記事はこちら

 

ということで、スペシャルゲストを招待してお届けしておりますサイエンスフィット・スイングスキャン体験シリーズ。

次回のゲストは、全てのゴルファーに愛されるあの方が登場します。お楽しみに!

 

つづく

Hole 47 スイングスキャンをゲストが体験!②マーク金井さん

熱狂ゴルファーの皆さま、こんにちは。

PRGRで販促を担当しております、Nです。

ゴルフメーカーPRGRが誇る、科学的なスイング解析とレッスンを融合させたゴルフ上達メソッド『サイエンス・フィット』に通って、楽しく・真剣にレベルアップを目指すゴルファーの姿を追い続ける”ほぼ”リアルドキュメントブログ、サイエンスフィット日記

自らの限界を突破するための戦い『サイエンスフィット日記オープン』に向けて練習を続ける日記メンバーですが、ただいま新型コロナウイルスの影響もあってスタジオでの練習は控えております。

そのような状況で皆さまにサイエンスフィットの情報をお伝えするために、現在はさまざまなゲストの方にサイエンスフィット・スイングスキャンを体験いただいた模様を紹介しております。(体験いただいたのは、新型コロナウイルスが大きな影響をおよぼすちょっと前です)

 

ご協力ありがとうございます!ゲストの皆さん。

 

VIVA!連載通算200回。

■東京・銀座

ということで今回もスペシャルゲストの来店情報を聞きつけ、PRGR GINZA EXにやって来ました。

ちなみに2017年7月にスタートしたサイエンスフィット日記ですが、なんと今回が記念すべき通算200回目。この記念すべき回に登場していただくゲストの方は、、、

 

『あ!!』

 

ドーーーン

皆さまご存知の方も多いと思います。ゴルフクラブアナリストのマーク金井さん(自称ゴルフ芸人)です!

 

『Nくん、まいど~。今日はよろしく~。』

さまざまなゴルフ媒体でゴルフクラブの試打インプレッションをおこなったり記事を書いている一方、自ら運営するブログ、YouTubeなどで情報発信したり、各地でスイングセミナーをおこなったり、書籍を出版したり、練習器具やゴルフクラブを作ったり、ゴルフ競技を主催したり、スノボに行ったり、テニスをしたり、阪神タイガースを応援したり、とにかくゴルフに関すること(以外も)に、もの凄いバイタリティで取り組んでいる方です。

 

■マーク金井さんのブログはこちら

 

■YouTubeマーク金井チャンネルはこちら

 

ここ数年スイング改造に取り組み、自らのゴルフスタジオで日々練習を続けるマーク金井さん。その取り組んでいるスイングの成果を確認するために、定期的にサイエンスフィットを訪れているのです。

ということで今回は、通算200回を飾るにふさわしいスペシャルゲストのスイングスキャン解析の模様をお届けしたいと思います。

 

VIVA!スイングスキャン解析

まず、インパクト前後のヘッド挙動、シャフト挙動を専用測定器で計測します。

さすがハンデ3の上級者。PRGRが主催していた本格的な競技、S.O.TツアーやRSカップにも出場して決勝大会に進出した実績を持ちます。

続いては、PRGRオリジナルのモーションキャプチャーシステム、スイングスキャンでスイング中の体の詳細な動きを測定します。

解析ブース内に設置された7台のカメラが、マーク金井さんが着用する測定スーツに付けられた測定マーク(ややこしい!)を読み取ると、画面上にアバター(分身)が出現します。

この状態でショットすれば、詳細な体の動きが測定できるのです。

測定結果を真剣に見つめるマーク金井さん。今回も解析はPRGRサイエンスフィット直営統括部の宮川部長が行います。

ちなみに、以前はリストターンを使ってアップライトにスイングするタイプだったマーク金井さんですが、今はダウンスイングでクラブをシャロ―に寝かし体を積極的に回してボールを捕まえる、本場アメリカゴルフツアーでも主流となっている最新スイングに取り組んでいるのです。

 

『最新スイングっていうけど、リー・トレビノのスイングがまさにこれだからね!40年前の当時、リー・トレビノのスイングは異端だったけど、現代の進化したゴルフクラブには最適なクラブの動かし方だよね。』

ヘッド挙動の測定結果は、インサイドアウト・アッパーブロー軌道の【Aゾーン】ですがその度合いは小さく、男子プロとほぼ同じゾーン。シャフト挙動の測定結果は、リストターンでは無く見事にボディターンタイプに変わっていました。スイング改造の狙い通りです。

 

『いやった~!スイングタイプはなかなか変わらないっていうけど、変わったで~。』

スイングスキャンの測定結果は、体の9か所の動きをアドレスからインパクトまで6つに分けた、実に54か所のデータから成ります。

 

『おー、なるほどなるほど、去年の夏よりダウンスイングで骨盤が上手く開けてるね。自分のイメージと体の動き、測定結果が上手くマッチしてる。』

この数字だけで自分の体の動きを瞬時に把握してしまうとは、流石です。私には何がなんだかわかりません。

 

『今回マークさんにお伝えしたいのは、この数字です。”つかまり指数”という数値です。』

 

 

『え~?何これ。』

前回、マーク金井さんが測定した時には無かった数値です。

 

『スイングスキャンで、プロ、上級者から、一般アマチュア、100がなかなか切れない方などを計測していると、ひとつの法則を発見したんです。上級者ほど、手でボールを捕まえるカタチ(状態)を作ってインパクトを迎えていたんです。』

プロのインパクトはハンドファーストで手の位置が低く、この形を作ったら手をあまり使わず、体の回転でボールを捕えていきます。逆に一般的なアマチュアは、手がつかまるカタチをしていないので、一生懸命手を使ってボールを捕えようとするので、体が動いていない。結果的に、球筋が安定しません。

 

『手のヒンジ、ローテーション、コックの測定結果から、”つかまり指数”を割り出しています。単純にこの数値が大きいほど、上級者ということになります。プロレベルだと、つかまり指数は26。一般アマチュアだとマイナス数値。マークさんはかまり指数21だから、やはりかなりレベルが高いですね。』

 

『なるほど!わかりやすい。確かに今の自分のスイングも、手はボールを捕まえるカタチを作るだけで、あとは骨盤をいかに開き続けるか、インパクトではおへそは目標方向を向くくらいのイメージでスイングしてますからね。』

隣で聞いていても、チンプンカンプンですが、スイング理論を極める者同士、議論が盛り上がっています。

 

VIVA!スイングスキャンレッスン

『マークさんの”つかまり指数”は非常に高いレベルにありますが、敢えて言わせてもらえば、ダウンスイングで右脇腹にサイドベンド(側屈)をもうちょっといれると、より手が低くなって、もっとつかまり指数があがりますよ。』

という、宮川部長のアドバイスを早速取り入れてみるマーク金井さん。

骨盤が開き、右脇腹を曲げている分上体が沈んでいます。インパクト直前ながら手の位置は低く体の左側にあり、見事なハンドファーストが作られています。

ちなみにこのスイングの”つかまり指数”は、、、

なんと、プロレベルの”つかまり指数”26

 

『ビバー!!!』

最初のスイング(左)と比較してみても、サイドベンドを意識したほうが上体の起き上がりが少なく、骨盤が開いています。とにかくワンポイントアドバイスを即実行できることが凄いですね。

今まで何万本というゴルフクラブを試打し続けてきた人間試打マシーンだからこそ、自分の体の動きも思いのままにコントロールできるのでしょう。

 

モーションキャプチャーはスイングを丸裸にする反面、数字にとらわれてしまうという危険な面もあります。スイング中のある一部分の数値を改善しようとして、数値合わせしてしまうのはスイングを壊すリスクもあるので、数値合わせじゃなくてしっかりデータをもとに解析レッスンしてくれるインストラクターが必要となります。そういった意味では、PRGRサイエンスフィットは素晴らしいと思いますよ。』

数値にとらわれたり、流行りのスイングの一部分だけを取り出して真似したりというのは、危険行為のようですね。(私も気を付けます。)

 

VIVA!マーク金井セミナー

『ちなみに、今のスイングを練習しているうちにゴルフの竪琴※1の使い方もだいぶ変えたんです。従来はクラブを立てて下ろすために使っていたんだけど、今は右手はこう握って、ダウンスイングでクラブを寝かすようにして、、、』

※1 マーク金井さんがプロデュースして大ヒットした練習器具。『ゴルフの竪琴』

 

『骨盤をどんどん開きながら、左手を左に振りぬいていく。そうすると遅れてきたヘッドが自然にスイングプレーンに乗ってくるから、ヘッド挙動が安定します。』

 

『そして右腕をこの状態でダウンスイングすると、腕のねじれがある分インパクトではバーンと戻ってきます。これがヘッドスピードアップにもつながります。』

身振り手振りで腕の使い方を教えてくれます。

そして、何故インサイドイン軌道をしたくてもインサイドアウト軌道になってしまうかを、フラフープを足元に置いてフレループ※2(ややこしい!)を使って説明してくれるマーク金井さん。

※2 マーク金井さんがアンバサダーとして世の中に広めた大ヒット練習器具。『フレループ』

 

インパクトでボールに向けてヘッドを出そうとすると、ヘッドは自然と外に向かっていきます。逆にグリップが常にヘッドに先行してフラフープの軌道通りに進み続ければ、ヘッドは軌道からずれることは無いんです。』

 

『骨盤の開きに合わせてグリップが付いてくれば、インサイドイン軌道のスイングになります。』

いつのまにかマーク金井さんのスイングセミナーになって来ましたが、とにかく目からウロコの内容です。

 

すると、

 

『あ、次の予定の時間だ。ありがとう!本当に参考になりましたわ。また定期的にお邪魔しますね~』

嵐のように駆け抜けていったマーク金井さん。

 

『いや~。相変わらず凄い勢いでしたね。』

 

『何か、ほとんどマークさんが喋っていたような気がするけど、とにかくあの探究心は凄いよ。見習わないとね。』

 

こうして、もの凄い熱量のマーク金井さんにスイングスキャンを体験いただきました。我々も色んなスイング理論に学ばせてもらい、非常に盛り上がった1時間となりました。

なおこの模様は、マーク金井さんのブログにもさっそく掲載いただいております。独自の視点でスイングを数値化することの功罪をわかりやすく書いていただいております。必見です!

■マーク金井さんのブログはこちら

 

 

VIVA!圧倒的フットワーク

■翌日の銀座

雲ひとつない澄み渡る冬の空。こんな日はゴルフに行きたいところだけど、残念ながら仕事があるのでちょっと球を打たせてもらいにPRGR GINZA EXに寄ってみましょう。

そうして店内に入ると、、、、

 

 

『あっ!!』

 

 

 

 

何と、マーク金井さん(キャップレスバージョン)がまたまたご来店!

 

『いや~。昨日のスイングスキャンの"つかまり指数”で、ちょっとわからない部分があったんで、宮川さんに20分だけ時間もらって確認しに来たんよ。』

”つかまり指数”を構成する手の動きを説明する宮川部長。

そしてスイング論を交わすふたり。またまた高レベル過ぎて私はついていけません。

 

『いやぁ~、ありがとう!よくわかりました。じゃあ、また~。』

と、一陣の風のようにあっという間に過ぎ去っていきました。

 

『す、凄いフットワークですね。マークさんの中身は宇宙人だという噂もありますが、あながち間違いじゃ無いような気がします。』

 

『俺達より全然年上だけど、あのパワーと向上心は凄いね。俺達もマークさんに負けない様にさらに新しい発見を続けていかないといけないよね。』

スペシャルゲストのスイングスキャン体験。2回目はマーク金井さんでした。どちらかというと、こちらのほうがいっぱい教わったような気がしますが、とにかくその熱意とパワーには脱帽です。さて、次回はどんなゲストが登場してくれるのでしょうか?お楽しみに。

 

つづく

Hole 46 スイングスキャンをゲストが体験!① 『T島さん』

熱狂ゴルファーの皆さま、こんにちは。

PRGRで販促を担当しております、Nです。

ゴルフメーカーPRGRが誇る、科学的なスイング解析とレッスンを融合させたゴルフ上達メソッド『サイエンス・フィット』に通って、楽しく・真剣にレベルアップを目指すゴルファーの姿を追い続ける”ほぼ”リアルドキュメントブログ、サイエンスフィット日記

新型コロナウイルスは社会に様々な影響を及ぼしておりますが、PRGR直営店は店内の衛生管理を徹底したうえで、営業しております。(3/5現在)

つきましては、当面の間グローブレンタルの中止、インストラクターおよびスタッフはマスク着用とさせていただいております。また体調の優れないお客様につきましては、当施設のご利用を控えていただけますよう、ご理解のほどどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

ゴルフの上達を願って練習を続けるサイエンスフィット日記メンバーにおいても、こんな状況なので今はスタジオでの練習はお休みして、各自個別に練習しております。

 

『う~ん。参ったぞ。あいつらがスタジオに来ないと新しいネタが無い。困った。』

 

という、世の中の皆さまの悩みと若干異なる悩みを抱えたサイエンスフィット日記。

この問題を解決してブログを続けるために、今回から数回にわたり、様々なゲストの方にサイエンスフィット・スイングスキャンを体験いただいた模様をお届けしたいと思います。(体験いただいたのは、新型コロナウイルスが大きな影響をおよぼすちょっと前です)

 

ご協力ありがとうございます!ゲストの皆さん。

 

スペシャルゲストのスイングスキャン体験

■東京・銀座

ということで、スペシャルゲストの来店情報を聞きつけ、PRGR GINZA EXにやって来ました。

バシーン!

お、解析ルームからドライバーショットの音が聞こえてきました。すでにゲストの方は、ウォーミングアップをしているようです。

中を覗いてみると、、、

 

『あ、T島さん。お世話になってます!よろしくお願いいたします。』

 

『よろしくお願いします。スイングがどれくらい変わってるか、楽しみです~。』

 

記念すべき第1回目のスペシャルゲストは、ゴルフライター(たまにバーのマスター)のT島さんです。

※サイエンスフィット日記的にイニシャルで呼んでいるのではなく、すでに通り名が”T島”さんなのです。当ブログとの相性抜群なお名前!

 

さまざまなゴルフ雑誌、WEBサイトでゴルフ関連記事を執筆しているT島さんですが、自身の情報発信メディアとしてnote

■T島さんのnoteはこちら

 

東京で大人気のクラブフィッティングスタジオ、大蔵ゴルフスタジオ(PRGR TUNEも大変お世話になっております!)のサイト内の特派員ブログ

■大蔵ゴルフスタジオ『T島さん特派員ブログ』はこちら

 

有名ゴルフアナリスト、マーク金井さんの主宰するアナライズのサイト運営

■アナライズのホームページはこちら

 

YouTube”マーク金井チャンネル”の撮影、編集などなど、多くの媒体で情報発信されている方なのです

■YouTubeマーク金井チャンネルはこちら

※これくらいで紹介を終らせないと本編を読んで頂けない可能性があるくらい、どれも見始めたらおもしろくて止まりません。

 

そんな人気ゴルフライターのT島さん。自身も70台でラウンドする実力を持つゴルファーですが、日々の練習の成果を確認しに、定期的にPRGRサイエンスフィットに足を運んでいただいているのです。

※2017年にPRGR GINZA EXがオープンしてからも何回か測定に来ていただいてました。

スイングスキャンの測定は2回目というT島さん。目指すべきスイングに向けて普段練習に取り組んでいる成果を、確認していただきたいと思います。

 

まずは測定前の準備。T島さんの体につけたセンサーをブース内のカメラがとらえ、画面にT島さんのアバター(分身)を登場させます。

T島さんの自然な状態の腕の角度(ナチュラルプロネーション)を計測し、T島さんに合ったスイングタイプを確認します。

準備完了。では打っていただきましょう。

バシイー!!

 

さすが!いいショットです。

T島さんの今の課題は、ダウンでクラブを寝かしたシャロースイングに取り組んでいるようで、お悩みはアイアンの調子が悪い。とのことです。

 

『オッケーです。じゃあ、T島さん、測定結果を確認してみましょう。』

解析はPRGRサイエンスフィット直営統括部長の宮川部長が担当します。

 

『ヘッド挙動を計測すると、T島さんのスイングタイプは、【インサイドアウト、アッパーブロー軌道】のAゾーンですね。効率的に飛距離を出せるスイングタイプです。ただ、ちょっとインサイドアウトの度合いが以前より大きくなってますね。』

 

『あれ?う~ん、だからたまにプッシュアウトが出るのかなぁ。』

 

『シャフト挙動の計測結果を見ると、テークバック、トップでのフェースの角度は理想的で全く問題ないです。ひとついえば、アンコック角という、ダウンスイングでの地面に対するシャフトの角度がプロ・上級者は120度くらいあるんですが、T島さんは87度。タメが早くほどけてしまっています。この角度が大きくなればもっと飛距離が伸びますよ。』

 

『そう!もうちょっと飛距離が欲しいんですよねぇ。』

 

『最後にスイングスキャンで計測したT島さんの体の動きを見てみましょう。』

 

『・・・。(数字だらけで何がなんだか)』

 

『今回注目していただきたいのはこの数値、つかまり指数です。』

 

『これはスイングスキャンで計測した手の動きをもとに、どれだけボールを捕まえる動きができているかというのを表す指数なんです。』

 

『手でボールを捕まえる動きは、大きく分けて3つあります。ひとつは左手首のヒンジ(前後の動き)ですね。インパクトで左手首を手のひら側(掌屈)に折れればハンドファーストインパクトなので、ボールはつかまります。逆に手の甲側(背屈)だとフェースは開きますね。』

 

『次に左手首のコック(左右の動き)。コックができた状態でインパクトを迎えると手の位置が低くなり、ボールがつかまります。その逆でコックがほどけた状態は手が浮き上がってしまいます。』

 

『最後に腕の回旋です。アドレス時よりインパクトで腕の回旋が戻りきれていないとフェースが開くので、当然つかまりは悪くなります。』

 

『この3つの数値で導き出したT島さんの”つかまり指数”は20です。これはかなりレベルが高いですね。以前測定した時よりも改善されています。』

 

『うほっ!やった。うれしい~。』

スイングスキャンの新しい評価指標である”つかまり指数”

聞き慣れない言葉ですが、プロ、上級者は総じてこの数値が高くなります。まず手でボールをつかまえる体勢を作ってから、体の動きでボールがつかまり過ぎるのを調整する。というのがゴルフ上達の近道のようです。

体を使ってボールをつかまえようといくら頑張っても、肝心の手でボールを捕まえる動きが最初にできていないと球筋が安定しないようです。(そう、私のように。)

 

シャローイングレッスン

『T島さんの手の動きは凄く良いので、あとは体の動きを調整したらもっとよくなりますよ。』

 

なるべくシャロー(横振り)にスイングして、ボールへの進入角度を緩やかにし、球筋を安定させようとスイング作りしているT島さん。実際にスイングスキャンで測定すると、体の回転を積極的に使うべきFタイプなのに、ダウンスイングでは腰があまり回っていないようです。

スイング動画を見ると腰は回っているように見えますが、スイングスキャンでスイングを細かく区切って確認してみると、T島さんの腰が動いているのはインパクト以降のようです。

 

『ダウンスイングが始まるくらいの時に、腰はすでに20度くらい回転していたいですね。』

ダウンスイングの3/4の時点で、腰を20度回転させる。そんな複雑な細かい動きが果たしてできるのでしょうか?

 

『じゃあ、スイングスキャンの画面を見ながら、一緒にやってみましょう。このタイミングで、こう!』

 

『ううう~、きつい!でも、こんな感じなんですね。画面見ながらやるとよくわかります。』

 

スイングスキャンで体の動きを確認しながら体感したあとは、ベルトループにシャフトを挿して腰が先行して回転する感覚を身につける練習をします。

 

 

『シャローイングでクラブを低くしようと思ったら手を下げればいいのですが、体が使えていないと意味が無いので、ダウンスイングでの腰の回転と右わき腹の側屈(サイドベンド)を意識しましょう。』

最近流行りのシャローイング。表面上だけ真似てスイングがおかしくなって、宮川部長に相談してくるお客様が増えているようです。(そう、私のように)

 

『ダウンスイングの切り替えしで一旦スイングを止めて、腰から始動する練習も効果的ですよ。これはボールに当てる練習ですね。手は形ができていたら何もする必要はありません。体がまわればボールをとらえられます。』

 

『なるほど!だんだんわかってきましたよ。』

最後にもう一度ドライバーを打ってもらいましょう。

スイングスキャンの計測結果を見てみると、、、

ダウンスイングの3/4の時点では、先程まではほとんど無かった側屈(サイドベンド)が10度できて、腰も16度回っています。

 

『うん、だいぶ良いですよ。目指しているスイングは間違っていないと思いますから、どれくらいできているかをまたサイエンスフィットに確認しにきてください。』

 

『いやぁ、良かった。前回より良くなっている点や、ダメな点が一発でわかるし、練習する目的もわかるからいいですね。また来ます。サイエンスフィット最高~。』

 

ということで、スペシャルゲストのサイエンスフィット・スイングスキャン体験。第1回目のゲストT島さんでした。

もともと上級者ですが、さらにレベルアップするために練習を続けているT島さん。そのあくなき探究心のお手伝いができて何よりでした。

 

あ、ちなみに早速スイングスキャンの体験記を、当ブログの100倍わかりやすく、1万倍おもしろく自身のnoteに書いていただいてます。本当にありがとうございます!

■T島さんのスイングスキャン体験記はこちら

 

さて、次回のゲストはいきなりあの大物が登場予定です。お楽しみに!

 

つづく